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怒りの矛先を間違える人たち
「占ってもらいましたが、当たりませんでした」
以前、オンラインで占い師として活動していた頃、こんな口コミを載せられたことがありました。
よい口コミをいただいたこともありましたが、その口コミは占い通りの結果を得られなかった失望や怒りからきたものだったのでしょう。(嫌がらせも中にはあるのでしょうが、それは別に考えます)
そういった口コミを読んでみると、
特に目立つのが
「当たらない」
「うまくいかなかった」など、
怒りの矛先が占い師に向けられているケースが多い、多い。
こうした反応をする人は、占いの世界に限らず、どこにでも存在します。
職場の後輩や取引先の人、時には長年の友人でさえ、似たような反応をすることがあります。
共通しているのは、「うまくいかない原因を誰かのせいにする」という行動です。
責任を転嫁する心理
何かがうまくいかないとき、自分自身を見つめるのではなく、外部にその原因を探そうとしてしまいませんか?
私はやっちゃいます。すぐ改めますが。
一瞬だったとしても「悪いのはアイツ!」と考えてしまいます。
それは、「私は悪くない」という姿勢を保つことで、失敗や後悔から逃げようとしているからです。恐ろしいのは、この姿勢が長くなればなるほど、問題の本質を見つけられないまま時間だけが過ぎてしまうことです。
よくあるのが、
「仕事でミスしたのは、上司の指示が曖昧だったから」
だったり、
「彼と喧嘩になったのは、彼の思いやりが足りないから」
といった風に、常に周りに責任を押し付けようとする。
こうした思考の裏には、自分の行動や判断の甘さが隠れていることに気づいていない場合が多いのです。
自分を見つめ直す難しさ
自分の至らなさを直視するのは、誰にとっても簡単ではありませんよね。
感情が高ぶっているとき、期待してたのに裏切られてショックを受けているとき、自分の内側を見つめる余裕はなかなか持てません。
問題解決の第一歩は、自分がどう行動し、どのように考えたかを振り返ることです。
「上司の指示が曖昧だった」と言いながらも、曖昧な部分について自分なりに考えたり、相談しなかったのはなぜか。
ケンカになったのは彼に対する期待だけが膨らみ、自分自身の努力が伴っていなかったからなのか。
こうした問いを投げかけることが、次のステップへの鍵になるはずです。
怒りを成長のきっかけに
怒りや不満は、誰しも抱えるものです。
それをただ他人に向けるのではなく、
「どうしてこうなったのか」
「次はどうすれば良いのか」
冷静に考えることができれば、それは大きな成長のきっかけとなります。
誰かを責めたくなる瞬間はあるものです。
でもそんな時こそ、自分の行動を振り返る「余裕」持ちたいですね。
それができれば無敵じゃない?