自由詩「嗜みの6ドル」
マンハッタンの一角
家賃600ドルの屋根裏部屋
時給7ドルの私にはお高い嗜み
この街の人々は暖を取る
クリマスのイルミネーションが辺りを照らす
電気代すら節約できる光
部屋の隅々に行き渡る
お目が高いというこの街
目が出ない私は時を嗜む
身を固め、寒さから凍えながらも
外の光で心を温める
暖を灯りから感じ
心を好奇心に晒す
この街に潜む私は
ボサノバが流れるカフェバー
オバオバオバと
リズムを刻みながら
今日を60ドルを掴み光に照らされる
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