存在しない女たち
存在しない女たち:男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く
という本を読みました。
日本に生まれてまだ良かったのか?ジェンダー指数121位での日本でも?と思うくらい、世界のあちこちでひどい目に遭っている女性たちの話を読み、胸が苦しくなりました。
真夏のオフィスの冷房温度や(スーツの男性基準)
男性の身体を基準にして考えられたスマホの大きさとか。
医療の章。
私は20年以上前、息子を産む際、帝王切開手術を受けました。
最初から手術ではなく、陣痛促進剤を丸2日打ち、死ぬほど苦しんだあげく、それでも生まれないので手術となりました。
本当に無駄な痛みでした。
あのせいで二人目を産むのは辞めたと言ってもいい。
この本によると、製薬業界はEDの研究にはお金を出すが、PMS(月経困難症)にはお金を出さない。
資金提供委員会が男性中心だから、子宮の病気の治療薬は少ないそうです。
出産の際の子宮収縮が十分ではない人たちへの唯一の医療処置は陣痛促進剤であるオキシトシンの投与だという。
しかし、このオキシトシンが効かない人たちが半数おり、投与しても意味がなく、無駄に苦しむだけ。
そう、私のように。
血液の酸性度の高い女性はオキシトシンは効果がないということが2016年の研究でわかった。
そしてさらに、オキシトシン投与の一時間前に重炭酸ソーダを投与すると、経膣出産の割合は67%から84%に上がったという。
むだに苦しむことなく、むだに帝王切開をしなくてすむ研究結果なのに、優先順位がそれほど高くないといえない、ということで研究に対する助成金はもらえなかったそう。医学界が女性たちをないがしろにしているということだと本では述べられています。
これは男性が人間のデフォルトだという考え方のせいだとも。
本にはありませんが、マンモグラフィーも信じられないほど痛いので、これは男性が作ったものに違いないと確信しています。
痛くない!うつ伏せに寝るだけで乳がん検査ができる
https://www.otaewns.com/entry/2017/09/15/153000
こんな素敵なモノが発明されているのに普及しないのは、女は我慢すれば良いと思われているから?
生理痛も、我慢しなさいと言われていましたし。
女だから仕方ないよね、ですべてを済ませたくない。
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