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それは1冊の楽譜で始まった~アラカン女子の初めてのピアノ奮戦記#01

わたしのピアノチャレンジの話を書きます、と言ってから、気がつけば早ひと月が過ぎていました(^^;)

一度もピアノを習ったことがなく、見よう見まねで『猫ふんじゃった』だけは弾いたことがある。
そんなアラカン女子が、なんで突然ピアノを弾こう!と思い立ったのか?

今日はその、そもそもの発端をお話ししていきます。

♪ それは1冊の楽譜で始まった

忘れもしない2020年お正月の事です。
わたしの誕生日は三が日明けの1月4日。
子供のころからなかなか人にお祝いしてもらいにくい、微妙なタイミング。
なので、誕生日は自分が自分にお祝いをしてあげるのが恒例です。

で、2年前のこの年のお正月、今年は何を自分にプレゼントしようかなあ?と楽しい気分でネットを物色。
誕生日プレゼントですからね、実用的なモノは除外。
役に立つとか、必要とかいうモノも、除外。

何の役にも立たないけれど、楽しい、うれしい、ワクワクするモノって、なんだろう?
そんなことを考えていた時に、ふと頭に浮かんできたものがありました。それは大好きなジャズピアニスト小曽根真さんのコピー譜
(コピー譜と言うのは、録音された音源を元にして、その演奏を元に楽譜に書き起こしたもののことです)

この10年ぐらい、たまたま耳にしたFM番組で小曽根さんと言う人を知り、その演奏を知って、コンサートを見に行くようになったんですね。
で、見れば見るほど、聞けば聞くほど大好きになり、その後はずっと、機会があれば必ずライブやコンサートに行って、生の演奏に触れることをしてきました。

彼はプロの中でも世界レベルのトップクラスの演奏テクニックの持ち主です。だから、その演奏を聴いて、わたしもあんな風に弾きたい!なんて思うわけもないんですよ。
だって『猫ふんじゃった』しか弾いたことのないわたしですからね。


でも、その代わりというわけではありませんが、ギターは中学時代からずっと弾いていて、途中いろいろありましたが、40代の頃、もう一度しっかりと音楽的にブラッシュアップしたくて、ジャズギターの先生のところに2~3年ほど習いに行っていたんです。

元々楽譜は読めました。ある程度の音楽理論もかじってはいました。
でも、ジャズとなるとフォークと違ってもっと難しい音がいろいろと出てきます。それが知りたくて、ジャズギターの先生のところで学んでいたんです。

そういう素地があったので、楽譜を読むことや、ジャズのコードを読むことには抵抗がありませんでした。

そんなわたしだったから、小曽根さんのピアノ譜に心惹かれてしまったんですね。
小曽根さんがどんな音を弾いているのか、どんなリズムで、どんなキーで、どんなコードを弾いているのか?
楽譜を見ながら音源を聞いて、あ~そうなんだ、うわ~なんてムフムフ楽しもう。そんな妄想が湧いてきたのです。

その時は、自分がそのピアノ譜を使ってピアノを弾こうなんて、夢にも思っていませんでした。

♪ 弾いてみればいいじゃない!

お誕生日に自分にこれをプレゼントしちゃいました(^^)
Facebookにそんな投稿をしたら、数人のお友達から同じようなコメントをもらったんです。
「弾いてみればいいじゃない!」

大人のピアノ教室をやっている先生からも
「楽譜が読めてコードがわかるなら、すぐに出来るようになりますよ」
という心強いコメントをいただきました。

そうか!
やってみればいいよね。そうだよね。
すっかりその気になったものの、もちろん家にピアノはありません。
ピアノ代わりのキーボードもありません。

え~と、どうすればいいの?という問いにも、すぐに答えが返ってきます。
「練習スタジオがあるよ」
「エレピなら手ごろな値段であるよ」

調べてみたら、よく使っていたリハーサルスタジオがピアノ専用の練習スタジオもやっていて、近くに複数使える場所が見つかりました。
しかも、YAMAHAのアップライトピアノを1時間1000円程度で弾けるんですね。
へえ、飲みに行くよりも全然安いじゃないの~(^o^)
ビール一杯とちょっとぐらいだわ。
(バーで1回飲む値段がわたしの金銭の基準。単位は1bar)
ということで、まずはスタジオに行ってみることにしました。

♪ そもそもの始まりはオモチャの赤いピアノ

小学校の音楽室には、グランドピアノがあって、授業の前の時間にみんなで順番で弾いていました。
『猫ふんじゃった』を覚えたのは、その時です。
ピアノを習っている友達が弾いているのを見て、覚えて、マネして弾いてました。

ピアノは実は小さなころからの憧れの楽器だったんです。
確か3歳か4歳の頃、クリスマスの朝、枕元に真っ赤なオモチャのグランドピアノが置かれていた。それが原点。
父が会社の忘年会のくじ引きで当てて来たのだと後から聞きました。
わたしにとってはまさに運命のくじ引きでしたね。

物心がついた頃から、とにかく音楽が好きだったんです。
歌うのも好きだけど、楽器が好き。
ハーモニカでも、カエルのカスタネットでも、木琴でも、縦笛でも。
どんな楽器でもいいんです。音を奏でて音楽を演じるのが好きでした。

だから、可能でさえあったなら、なによりも憧れのピアノを習いたかった。
でも我が家ではそれは経済的な事情でムリだったんですね。
それは子供心にも納得していましたので、学校で習えるモノ、教材としてもらった楽器で十分に楽しんでいました。
父も実は音楽好き。弾けないくせに家に安いクラシックギターがあったんですよ。きっと父の憧れだったんでしょうね。

そんな家族だったので、経済的にOKの範囲でなら音楽に夢中な娘(わたし)の思いはちゃんと許容されていました。それはラッキーだったなと今になって思います(^^)


次回は、初めてピアノスタジオに行った日の話です。
そこで憧れのワクワクが形を変えて、次のステップへと踏み出すことになります。


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