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【パリの近況】サマリテーヌ・デパートで女子会するマダムたち

パリマダムも女子会をする

サマリテーヌ、見どころいろいろ。

特徴的なのはリニューアルですっかり別の雰囲気と品揃えになっていることで知られているけれど、オープン後2週間ほど経って行ってみて、びっくりしたのが年配客が多いこと。楽しそうにあちこちで並んで記念写真を撮ったり(セルフィーではない)、立ち止まって楽しそうに話し込みながらたたずむマダムたちの少女みたいな表情。

60年代、70年代、80年代のテレビやカメラが展示されていて、それぞれ、当時のテレビCFを流している。音声は無いけれど、画面に合わせてセリフを嬉しそうに呟く人たちも…

そうね、この店が閉まっていたのは20年近く。信じられないほど世の中は変わっている。

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最上階は日中はかなりの人。ちょっとシックなバーレスランの他に、誰でも座って休憩できるスペース…なのに立ったままの人たちも目立つのはなぜ?

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と近づいてみたら、正面奥にこんな映像が。セーヌ川越しに見渡すパリ左岸。

昔、このデパートができた頃には、こんな風にパノラミックな風景を眺めることができるのも売り物だったらしい。

女子会に国境はない

弾む表情で眺めながら、少しはしゃいだ感じで会話を交わす年配の女性グループも目立つ。そう、流れているのは往時のものらしい(街の景観はそう変わりないけれど、ポンヌフ橋を走り抜ける車が全く今日とは違う)。

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閉店間際に、誰もいなくなった(さすがにディナー時間にはがらんとする)スペースで眺めて、そうだと気づいて、はしゃぐように“立見”していた年配マダムたちが何組もいたことが納得できた。

なんでもカップル社会と言われるフランスだけれど、実際には男性として繰り出すこともふつうだし、女性同士で旅行することだってある。

この街で育った人も、訪れて共に時間を過ごしていた人も、この場所に身を置いたらタイムスリップできるのかもしれない。

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以前は、日用の細々したものなどを扱っていたサマリテーヌ。リニューアルオープンでは、ラグジュアリー商品中心になっているのと同時に、店内から屋上へのアクセスはないしセーヌを見下ろすこともできない。

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そして、パラス・ホテルが併設

今のその景色やルーフトップは、9月末にオープンするホテルのスペース。1泊に0が3つつく(€)超高級な。

限定層バブルとも、棲み分けともいえる時代が始まるのかも…




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Kimiko Botti / ボッティ喜美子
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