【中小企業の代表・広報さんへ】PRプランナーからの提言「強みの再発見をやってみよう」
PRをお手伝いしている鳥取の漁師「弁慶丸」の河西さんと約3ヶ月ぶりにミーティングをしました。
毎年11月に解禁となる松葉カニ漁の時期は目の回る忙しさになってしまうため、ミーティングの時間が取れなくなってしまったので、本当に久々。弁慶丸にとって繁忙期とも言える時期を越えつつある河西さん、忙しいながらもお時間を取っていただき、感謝しております。
2021年の夏からサポートをしていて、SNSの上手な使い方から、メディアが取り上げるための仕掛けのレクチャー、プレスリリースの作成など、弁慶丸がもっと世に広まるためにありとありゆる施策を考え、河西さんとともにブラッシュアップしてきました。
この3か月間、私は九州各地に行って、様々な仕事をしている方々に会いました。天草の漁業の方もいれば、商店街にある書店のアトツギさんなど、東京にいたときには想像も出来ないような方々との交流をさせていただきました。このような金髪のおっさんに優しくしてくれて、本当に感謝しております。
で、このタイミングで名刺をブラッシュアップしました。ライターインタビュアーと広報アドバイザーの肩書を外して「PRプランナー」一つに絞って、自分の信念をコピーに入れ込みました。
私が放送作家をしているときからの信念です。世の中には様々な情報があふれています。いい情報、悪い情報、どうでもいい情報。これらを取捨選択する行為は、インターネット社会の前と後で価値が変わってきました。
放送作家を辞めてPRという領域の仕事をするようになって、東京から福岡に移住してPRに関する話を各方面でするようになって、「いいモノって作るだけじゃ知ってもらえないんだ」と痛感するようになりました。
なぜ痛感したか。それは「私自身が知らなかったから」です。私が「もっと世の中に知ってほしい!」と思って自らが勝手に広告塔になって口コミをしている企業やサービス、コンテンツは数え切れないほどあります。
そんな数え切れないモノの中に入っていなかったという事実を知る度、まだまだ自分は情報を取りに行く力が足りないな、もっと世の中を知る努力をいないとな、と思うんです。
でも一方で、客観的に見ると、私の情報を取る力は相当に高いという事実もあります。そりゃあ放送作家のリサーチ力は半端じゃないので、世間一般の方々に比べたら、情報収集の力はずば抜けています。
その情報の中で共通点があります。それは「何かを作り上げた」という情報です。この情報が、放送作家時代のメシの種になっていたんです。その情報を広げるために、当時はマスコミにいたので各メディアの人に知ってもらっていたわけです。
「ウチの会社には話題がない」「ウチの会社がメディアに取り上げない」というのであれば、話題を作るか、新しいモノを作るのが近道なんです。遠回りのように見えて、近道。
私は数千のネタ・事例を各メディアに出してきましたが、話題になっている、新しくて「いいモノ」を作っている、こうした事例が圧倒的にマスコミには受けがいいので、そうした事例集めに関してのアンテナはスカイツリー並みに高いのです。
その話題作りのタネは、現状のリソースで出来ることが多い場合もあります。自社のサービスや特徴をもう一度言語化して掘り下げてみると、意外な強みが出てくる。私はそうした事例の掘り起こすためのヒアリング現場を何十回も見ています。強みがないんじゃなくて、強みをしらないだけなんです。
なので、まずは自社の商品・サービスの強み再発見からやってみるのがいいんじゃないかと思います。
ということで、今回は全国の中小企業の代表や広報さんに向けて書きたいことを、つらつら書いてみました。業界大手や大企業と差別化を図るためには、まずはここからやってみるのが大切です。