すばらしい!インタビュアーは「究極の煽て屋」であろう
私はとにかく、人をよく褒める。褒めまくる。おべんちゃらを並べた褒め言葉でなく、本当に素直にすごいと感じたことを率直に言葉にする。
私のインタビューにおける基本姿勢は「全肯定」である。特に人物取材においてはどんな半生・出来事も基本的には全てを肯定する。そうしないと、インタビューの土台ができないからだ。
テレビのインタビュー番組では、ごく稀に相手の発言を否定して感情を煽り、憤りの様子を映像に収めようとする場面を見かけるが、そんな演出をしないと成立しないインタビューは残念インタビューだ。
企業や芸能人の謝罪会見を見て反吐が出るインタビュアーもこの中に含まれる。インタビュアーがスタンドプレーに走ってどうするんだよと思う。「ジャーナリストが巨悪を追及」ならその姿勢もわからんでもないが、そもそも私がジャーナリズムを数ミリしか持ち合わせていない「全肯定」派のインタビュアーなので、この話題はこのあたりで打ち切り。
ライターインタビュアーになりたい人がまずすべきなのは、とにかく褒める。褒めまくる。いいところを見つけてただただ褒める。これだけ。婚活男子が婚活女子を褒めまくるかの如く見た目でも性格でも趣味でも何でもいいから、褒めまくるのだ。
こうした訓練は普段からできる。自分ができないことができる人、努力していること、なんでもいいから見つけて褒める材料を見つける。例えば、毎日会社に出勤していて働いている人。決まった時間に起きて作業するのが苦手な私にとっては本当にすごい話である。
これまで取材記事を数百本書いてきて、そのほとんどが人物インタビューだった。ひとりひとりにお話を聞くたびに、映画や小説の題材になるような話がポンポン飛び出してくる。そういう話を聴くのが好きなのよ。
先日もたこ焼きパーティーを開いているお店に呼ばれ、初対面だったパーティーの主催者にいろいろ質問をしていたら「取材してるやん」とツッコまれてしまうほど、インタビューが好きなのだ。もう職業病なのだ。
そうそう、たこ焼きを焼いていた人に向かって「たこ焼き焼けるのすげぇー!」と普通に感動して褒めたら、関西弁で「そんな大したことないで」と返された。いや、もんじゃは焼けてたこ焼きがやけない関東育ちの私からみればそれはそれはすごいことなんやで。
インタビューは人の話を聴く行為だ。それなりの時間をいただいて話をしてもらうのだから、取材記事にするという価値だけでなく「あ、あのインタビュアーからいろいろ話を聞いてもらってよかった」と思ってもらいたい。
正直、全ての人がインタビュースキルを身につければ相互承認も進んでコミュニケーションも健全になって、オラオラ自慢系の男性も減って、女性がもっと自信を持って自分の事を話せて、より良い世の中になるんだけどなーと思っているので、ライターだけじゃなくてビジネスパーソンもインタビュースキルは身につけたほうがいい。
そのためには人の悪いところを指摘するマウンティングはやめて、褒めポイントを見つけて「それいいねー!」と連発できるような人になりましょう。
きょうも誰かを褒めまくります。
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