出頭要請
夫が亡くなった翌日、警察へ出頭要請があった。
ママ友が車を出してくれ、
「これから分からないこと、色んなことが言われると思うから
とりあえず何でもメモして、自分もそうだった」
と手のひらサイズの手帳をくれた。
何でもメモする、これは本当に役に立った。数か月持っていた気がする。
だって喪主がなんだ、通夜がなんだ、退職金がなんだ、そんなの何もわからぬ世界に身を置いていたのだから。
さて、警察に何で呼ばれたかというと「不審死」だからだ。
事件性は疑われている気はしないが、解剖に回すかどうかを検討するということだった。
30分以上粗末な廊下で待たされた気がする。
その間何をしていたかというと、オリエンタルランドに電話をしていた。
夫が亡くなったのが木曜日、実は土曜日には家族でディズニー行くので日時指定を購入してあった。基本的に日時指定はキャンセルできず、別日に変更扱いになる。
でも、とても次いつ行けるか分からないと思った。
涙ながらに事情を話すと、特別対応(キャンセル)をしてくれた。
感謝している。
あぁ今ノートを書いていてもあの時の辛さが甦る。
喉を締め付けられるようだ。
そんな私と、解剖の指示が出た夫を特別な車(でかい冷蔵庫が乗っているような)にて大塚の病院へ向かった。