不審死、つまり警察が来る。
夫の死亡宣告が来て、数時間後警察が家に来た。
実況見分というのだろうか、どこで亡くなった、最後にあった様子はどんなだったか、パソコンで最後はどんなページを開いていたか。
私のスケジュール帳も確認された。
夫の最期を写真に収めたことは前にも書いた。
なんて不謹慎なことをしたのだろうと罪悪感もあったが、この写真が警察の見分には大変役に立った。
このノートはできるだけ時系列に書こうと思っている。
それでも思い出せないことが多い。
多分この翌日に警察に行くことになる。
よくあの日、あの時を乗り切れたなと思うほどのタイトなスケジュールだ。
心はボロボロだ。
警察が帰った後、泣きながら夫の趣味の雑誌を捨てるためにビニール紐で縛っていた。
彼が大事にしていたものを捨てるなんてと思うだろう。
分からないが、これはもういらないものでこれからたくさん捨てなくちゃいけないものが出て、大変なことがあるから、とりあえず雑誌を捨てようという、精神構造のもと体が自然と動いていた。
それが落ち着くと「嘘だ嘘だ」と言いながら大泣きした。
食事はのどを通らなかった。