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コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私報告6

コロナ禍第3波で迎えた令和3年正月 ブログ更新します。

ホノルル行き機中のトイレ道中騒ぎの後、いよいよ

◎ホノルル到着
予約していた大型タクシーはリムジン様の大型車でした。車高が日本のタクシーと比べようがない位高く、日本のタクシーで乗り降りを何度も練習し、自信を持っていた車椅子からのタクシー座席への移乗は車椅子から下ろした足を通路に踏ん張って座席に座ろうとしてもお尻がとどかず乗り込めず、片方を夫が、もう片方をドライバーが持ち上げやっと乗り込むことができました。下車時は勿論チップは多めに。

◎ホテル
ホテルはワイキキに位置し、ラグーンのプライベートビーチがあり、アラモアナショッピング街の近くでした。29階のオーシャンビューの部屋からはワイキキの海と空とダイヤモンドヘッドが少しカーブした窓のスクリーンに描かれた絵のように壮大なたたずまいで迎えてくれました。
20年ぶりのハワイだ〜。でも私は車椅子に乗っている、と実感しました。以前体験した、ワイキキ海でのシュノーケリングやパラセーリングに思いをはせました。そうだ、パラセーリングで空に浮かんでゆっくりと左右に浮遊する私は、スポットまでの移動ボートで上下での縦ゆれと空での横ゆれですっかり船酔い状態になり、海に撒き餌をしたんだっけ。
部屋はバリアフリーでトイレもバスルームも使い勝手が良さそうでした。が、ダブルベッドもアメリカ仕様の広々として、しっかりした高さで、私一人ではとてもベッドに上がれないことは一目瞭然でした。荷をほどき一息入れたあと、ホテル周辺の散策へ。日本や世界各地からリゾートに訪れた老若男女が、ロビーや散歩道、ラグーン、ビーチや海で各々の時間を楽しんでいました。
ちょうど、玄関アプローチにバスが着き、出口からおもちゃ箱をひっくり返したような色とりどりの人々がはじき出て来るのが日本語と同時に見えました。

◎第一夜のディナー
その後、ホテル周辺のいくつかの店をのぞき、ハワイブランドのTシャツとおみやげ用のバスタオルを購入しました。初日の夕食は娘がガイド本でマークしていた肉専門のレストランへ。久しぶりの赤ワインとサシの少ない肉をミディアムレアで堪能しました。思ったほど硬くなくおいしい肉でワインもすすみました。アレ以来、そう脳出血で倒れた夜は、赤ワインを2〜3杯飲んで、ほろ酔いで寒い寝室の冷たいベッドに入ったあとに発作を起こしたので、その後は禁酒してました。ワイキキ第一夜のディナーで赤ワインを解禁とし、ほろ酔いでホテルに戻り、メイクオフ、そしてパジャマに着替えさせてもらい車椅子でベッド横まで、右手をベッドにのせ右足で踏ん張り、ベッドに入る体勢をとり、上半身をベッドに倒れ込ませると、夫が下半身を持ち上げベッドイン。本当に久しぶりのダブルベッドでした。目の前の大型テレビからは、日本語放送チャンネルで大晦日恒例の紅白歌合戦の歌が流れていました。旅の疲れに酔いが加わり、1〜2曲聴いた後は夢の中へ。

◎目覚ましは白い朝日
身が覚めたのは、枕元に射し込む強烈な白い朝日が眩しかったからです。夫がカーテンを開けていたようです。「イカーン。陽に焼けたかしらん。」でも全面緩くカーブした窓の向こうに、真っ青な空に密度の濃い輪郭のハッキリした白い雲と、波頭の白波が所々横縞模様に見えるラグーン海の彼方から立ち上がったダイアモンドヘッドの少し上から白く輝く太陽からスポットライト様に光の矢が眼前に広がってました。
「ここはハワイだ!」と再実感しました。

◎朝食は1Fのテラスで
朝食は昨日確認した一階のテラスでと、29Fで2組4人が乗り込んだ空のEVでしたが、各階で欧米人、日本人が2人、3人、1人と乗り込み、「Good Morning」「Aloha」「Hello」「おはようございます」「すみません」「Thank you」「Excuse me」「No problem」と挨拶がとびかう中、すぐに満員となり、1Fに到着。ドッとロビーへと
エアコンが効いていて少し寒く感じたので、私達はロビーを通り抜け、テラスのテーブル席に車椅子をつけ、夫はすぐにビュッフェ料理を取りに行き、皿を次々と並べました。グアバジュース、ミルクリッチコーヒー、トーストとバター、ジャム、クロワッサン、オムレツ、ヨーグルト、フルーツと。「こんなにたくさんとても食べれない」と思いましたが、ペロリでした。食べ始めると、昔と同じように、小鳥が数羽、椅子横やテーブル下に飛んできて、チッチ、チチッとパンを頂だいと催促します。
初めてハワイに来たときは、この小鳥のおねだりに感激して、次々とパンを与え、テーブル下はパンくずだらけになったことを思い出しました。これがハワイなんだ。変わらないな〜。自分はシニアになったが、小鳥たちはこの餌場のことが何十代も受け継がれているんだな〜と、ちょっピリノスタルジー。美味しく朝食を楽しんだが、チップを入れた会計が100ドルはちょっと高すぎ〜。で、2日目、3日目の朝食は、JTBツアーが管理している部屋のバイキング朝食を利用しました。無料でした。果物、ジュース、パン、コーヒーのコンチネンタルスタイルでしたが、それで十分でした。4人家族の娘達は、「朝食は当然すべてJTBのつもりよ。今回ツアー代金に食費は含まれてなく、時期がらそれでも高かったので、無駄なお金はつかわないよ。」と娘。

◎ワイキキビーチ ミッション実行
2日目、3日目の朝食後は、娘家族と一緒にラグーンビーチに行き、彼らがサーフボードのカヌー乗りや水上自転車遊びに興じる姿のスナップ写真を撮った後は、「ワイキキビーチ作戦」を実行することにしました。まず部屋に戻り、陽やけ止めを露出している肌にタップリ塗り、持参したつば広帽子を被り、四爪杖を持ち、夫の押す車椅子で海辺近くまで、ロビーから海へ続く通路は途中まで舗装され、その先もかなり硬い砂が続いてましたので、波打ち際から15m位まで車椅子で行くことができました。そこをスタート地点として、ミッションのため1年3ヶ月かけた作戦訓練の成果を実行に移しました。
両足をビーチにつき、右手で夫の左胸をおさえ支点として、イーチ、ニー、サンで立ち上がり、すぐ杖を持ち、深呼吸し、足元を目視しながら左足を半歩出し体重を乗せ、左膝を内側にカク、ケイセイはなかったので杖を一歩前に出し、次に左足を出し→膝を内側へカク→右足→杖 の繰り返しで海に向かって20歩歩いてターンし、もどりを同じく20歩。
その間、夫は私の左腰を片手でサポートしたままでスタート地点にもどりました。
ヤッター!!!
ワイキキビーチを裸足で40歩 歩けました。
私の好きな映画「ミッションインポッシブル」でなく、「ミッションポシブル」大成功。Tにいわれた海に向かって倒れる必要もありませんでした。
動画を撮っていた娘から、「ママ!すご〜い。1分位歩いていたよ!!」
多額な費用と多くの時間をかけた中期目標達成の2020年正月でした。



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