意識を集中する話
「まず、運気を上げたければ誰よりも先に挨拶をしなさい」と何かの本で読んだことがあったんだけどね。
運気は上げたいって思うよね。そのほうがしあわせになれる確率が上がる気がするから。
そう、だから、いつもは子どもの送り迎えのときとかに、知らない人でもすれ違い様に挨拶を自分からしようと実践していたのよね。
そしたら、挨拶を返してくれる人が100%ではないんだよね。
知らない人だし、ね・・・って感じなんだろうか。無視されてしまったってちょっと、傷ついていたりしたわけ。けっこうナイーブなもので。
そしたら、別の日にね、立場が逆転してしまったの。
赤ちゃんを抱っこしたお母さんがすれ違い様に「こんにちは」って挨拶してくれてた・・・らしいんだけど、私は他の事に意識を集中させていて、すれ違ったことも気がつかなかったのね。
「こんにちは」という言葉も全く聞こえていなくて。
でも、一緒にいた息子が、「赤ちゃん抱っこしていたお母さんが『こんにちは』ってママに挨拶してたよ。なんで、ママ、返事しなかったの?」って言われて、振り返ったらそのお母さんがいたことにやっと気づいてね。
「えっ?挨拶してた? 全然聞こえなかった・・・ってか、その存在に気づいてなかったわ。他の事考えてた・・・」
なぜ気がつかなかったのかというと他の事を考えていて、そっちに意識が向いて集中していたからなのね。
「集中していると、周りの声が聞こえなくなっちゃうよね。ボクもあるよ。とくに本とか読んでるとき」
と息子が言ったの。
ああ、そっか、集中しているときって、周りが見えなくなるんだわ。周りの声も聞こえなくなるくらいに。集中力ってすごいわって思ったの。
だから、挨拶が帰ってこなくてもそれは、無視されたわけではなくて、他に意識を向けているから気がつかないだけなんだということが理解できたわけ。
なんか、ムダに傷ついちゃってたわ。
挨拶返せなかったお母さん、気がつかなくてごめんなさい。
でも、すごいことに気づかせてくれてありがとう。
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