今じゃない。
当時35歳、独身女。
同級生の半数以上は結婚、出産経験あり。
話題は子育て、子ども自慢。
私は結婚願望はあったけど、結婚までにたくさん恋愛経験をしたいと思っていた。
だって恋愛の先に結婚があるのかと思っていたから。
でも、恋愛するたびに待っている未来は失恋💔という経験だった。
それもそのはず、内心みんな結婚したくない、生涯ひとりがいいと考えている男ばかりだったからだ。
婚活パーティに行ってカップルになった相手でさえ、付き合った結果、最終的に「結婚できない」と言われた。
そして、失恋するたびに、この世の終わりみたいに私は泣いていた。
4日間、涙が止まらなくて、ずーっと部屋に引きこもって泣いていたことがある。
4日も朝から晩まで涙が止まらないなんて、今思うと、そんなに落ち込む必要なかったのにと思う。
当初は大学卒業して、3年くらいしたら寿退社して、専業主婦になる…などと、思っていたが、現実は15年会社勤めしても結婚できない独身女。
バリバリのキャリアウーマンになっていた。
さすがに35歳で失恋したとき、私はもう結婚はできないかもしれないと思った。
たとえできないとしても、自分で稼ぐ力は備わってるのでお金の心配はないし、時間は自由に使えるし、まあ、困りはしないか〜みたいな感じで変に開き直っていた。
私の職場には、私より年上の独身の方がいたけれど、その人がこんなことを言っていた。
「自分が結婚したいと思っても相手がいなきゃできない」
と。
そう。ここ、これが恋愛と結婚の決定的な違い。
恋愛は自分の感情どおりに進むことができる。好きか嫌いか、つき合うか、つき合わないか。つき合ってみて、嫌だったら別れる。また新しい恋人をみつける。
感情に任せて動けるから身軽。
でも、結婚はちがう。他人から家族になる。自分と相手だけの問題でない。感情と条件とタイミングが合わないとできるものではない。
しかも、このタイミングがめちゃめちゃ大事で、婚期は人それぞれ違うということをほとんどの人が知らない。
私も占い師になるまで知らなかった。
結婚できない原因は私が悪いからだと考えるから、おかしくなる。
実は、「今じゃないから」なのに。
もっと早く知ってたら、失恋したって、立ち直りが早かっただろうに。
私の占い結果は婚期36から37歳だった。
そして、私は婚期どおり36歳に結婚した。
35歳の失恋が遅れたら、36歳での結婚も遅れてたのかもしれない。
結婚できないのは
「今じゃないから」。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?