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自分で選んでよかったこと

独身のときは朝から晩まで働いていた。
接客業務だったので、昼食はいつも15時から18時という不規則な生活。
残業も多いときには月60時間。
休みの日は体力回復のために午前中は寝て過ごすみたいな生活。
お金は稼げるけど、セルフケアする時間がとれず、いつか倒れてしまうのではと思うこともあった。
でも若さというのは凄くて、そうそうにカラダを壊すことはなく仕事をこなせていた。
私は健康。
だいじょうぶ。
そんな感じで、生命保険には入っていなかった。
16年勤め上げた職場を寿退社。
結婚生活が始まった。
新たな生命も授かって、家族が増えた。
それがきっかけで、生命保険に入ろうと思った。
「ガン保険」も付けたほうがいいと勧められた。
健康な私がガンになるわけないって思ったけれど、家族もいるし、保険は手厚くしといた方がいいと思って加入することにした。
結婚して4年目のこと。私が40歳のときだった。乳ガンが見つかったのだ。しかも転移していて手術できないほどのものだった。
息子はまだ3歳になったばかりだった。
新しい環境と初めての育児の心労が病気となって現れたのだった。
しかも命が関わる病気である乳ガン。
治療には手術ができないため、化学療法がはじまった。
一度ガンになると、治療は約10年続く。
私、もっと生きたい。
あのとき、ガン保険に入る選択をして本当によかった。
治療費用の心配はなく、全力で治療に専念できた。
あれから8年経って、カラダと心のバランスも安定して、奇跡的に手術なしの化学療法だけで次第にガン細胞が消えていった。
転移したガン細胞も消えて、健康な毎日をまた手に入れることができた。
あのとき、「ガン保険」を勧めてくれた保険屋さんに感謝。
ガン保険に入るという選択は私に生きるという選択を与えてくれた。
この与えられた命を私は役立てていきたい。


#自分で選んでよかったこと

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