起きない休日
急な夏の始まりを感じ、そして私はけだるさを感じる。
朝から何回したかわからないオナニーのせいなのか、
あるいは自身の将来に対しての怠惰な気持ちのせいなのか、
それともこの地球上の我々にはどうしようもない森羅万象気温上昇のせいにしていいものなのか。
いずれにせよ太陽は罪である。私の心情なんか知る余地もなく容赦なく私を照らしつけてくる。
夫は日曜日も仕事で、不倫相手は日曜なのに連絡もよこさない。
ひとりで過ごすこの小さなアパートで、もうすぐ休日が終わってしまうというこの苦痛に耐えている。週末なんて何度も経験しているのにどうしていつもこうなのか。どうして私はこうなのか。
次のステップを考える。とりあえず起き上がろう。とりあえずシャワーを浴びてみよう、シャンプーが切れそうだ、そうだ、いいシャンプーがあるって口コミがあったっけ。そうしてまた布団でスマートフォンを触る。触るしかできない。そうして気づいたら15時を過ぎている。
私って本当にどうしようもない。どうしようもなく怠惰だ。そんな自分が嫌になる。
けどそれでも、それでもそれをくみ取ってくれる人がいるかもだなんて、そんな私でも愛してほしいなんて、もっとこの世界に甘やかされてみたいなんて、そんなの高望みだろうか。
あきらめたら楽なのに、あきらめられたら楽なのに。
わかりもしない問いで体中がいっぱいになる。またからだに重さを感じる。起き上がれない、そんな休日である。