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関西人はおしゃべりパワー全開!@プレイバック!データで見る関西人気質

Playback 20 years ago
プレイバック!データで見る関西人気質

(まえがき)
およそ20年前、とある夕刊紙に連載させてもらっていた署名原稿(本名名義)を要約・編集して紹介しています。当時とは世相が異なるため、???な内容やNGな表現があるかもしれません。ちょっとした話のネタとして読んでいただけるとうれしいです。


第16回 携帯電話
関西人はおしゃべりパワー全開!

関西人はおしゃべりである。これは、ここであらためて断言するまでもなく、恐らくほとんどの人が感じていることだろう。もちろん、漫才や新喜劇などのイメージもあるだろうが、関西人のおしゃべりパワーは本当に強烈である。ということで、今回は携帯電話にスポットを当てて「関西人のおしゃべり度」を検証してみたい。

で、まずは表1を見ていただこう。これは、郵政省通信政策局情報企画課が発表している「携帯電話の普及率」である。やはり東京、大阪、愛知といった大都市圏での割合が高いようだが、ここで上位5位をよくご覧いただきたい。


(表1)都道府県別 携帯電話の普及率
第1位  東 京  28.3%
第2位  大 阪  27.9%
第3位  愛 知  22.4%
第4位  京 都  21.7%
第5位  滋 賀  19.0%
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第43位  島 根   9.1%
第44位  山 形   8.8%
第45位  青 森   8.5%
第46位  岩 手   7.4%
第47位  秋 田   6.6%
※郵政省通信政策局情報企画課「携帯電話の普及率」


首都圏では東京だけがランクインしており、中京地区も愛知だけである。しかし、関西地区では大阪を筆頭に京都、滋賀と3府県が入っているではないか。ということは、それだけ関西人は携帯電話でしゃべる人も多いはず。つまりおしゃべりというわけである。

「うちら、お小遣いの80%はケータイ代に消えるわ。だって、友だちとお互いにいろんな悩みとか相談してたら、けっこう長電話になってしまうやん。家では親がウルサイし、落ち着いてしゃべってられへんもん。もうケータイのない生活なんて、考えられへんわ」とは、大阪市都島区のキャピキャピ女子高生、Hさん(17歳)の言葉。

確かに若者への普及率は爆発的といえる。今や塾通いの小学生でさえ携帯電話を持つ時代なのだ。では、いったい関西人の何人が携帯電話を持っているのか。
続いて、表2をご覧いただこう。こちらは社団法人電気通信事業者協会が発表した「携帯電話の各事業者別加入台数」より抜粋した関西地区の加入台数である。NTTドコモ関西、関西セルラー、関西デジタルホン、ツーカーホン関西を合わせると、なんと628万3千台ということで、全国合計のおよそ2割になる計算だ。


(表2)関西地区の事業者別 携帯電話加入台数
NTTドコモ関西  298万2,000台
関西セルラー    183万3,000台
ツーカーホン関西    75万1,000台
関西デジタルホン    71万7,000台
※社団法人電気通信事業者協会「携帯電話の各事業者別加入台数」より抜粋
 全国合計3,407万7,000台(1,000台未満は四捨五入)


「営業マンにとっては、移動しながら会社や取引先に連絡できるから、確かに便利やなとは思います。でも、電車の中で大声でしゃべるのはなんやみっともないし、運転中はやっぱり危ないから…。それに、どこにいてても監視されてるようで、落ち着いてサボられへんのが難点かな」と語るのは、大阪市中央区の医療器具販売会社に勤めるYさん(36歳)。

通話エリアが広がって機能性も向上、ますます便利になる携帯電話。だが、関西人の持つ独特の「言い回し」や「間」は、やはり面と向かってでないと生かしきれないのでは?


(あとがき)
今回のコラムは、話の展開の良し悪しはともかく、20年前のケータイ事情が垣間見れる内容となっています。もちろん、まだiPhoneもAndroidも存在しておらず、代わりに関西セルラーやデジタルホン、ツーカーホンなど懐かしい企業名が登場。それに、電車の中でも通話ができたようですし、自動車の運転中の通話も法律で禁止されていたわけではなさそう。でも、女子高生のお小遣いの80%はケータイ代に消えるし、ケータイのない生活なんて考えられない!なんていうのは今も同じ。ただ、現在では女子高生を形容するのに「キャピキャピ」なんて表現は使いませんが…。


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