Song Symbiosis
7月17日、トクマルシューゴがアルバム「Song Symbiosis」をリリース。
「Toss」から約8年振りのオリジナルアルバム。
鳥肌立ちっぱなしの40分。
前作「Toss」は、それまでの作品と比較すると前衛的なサウンドや「Cheese Eye」のような新しい試みがみられる、刺激的なアルバムだった。
今作は「Toss」より落ち着いた印象があるが、それでも一曲一曲の情報量が多く、聴いていて楽しい。
持ち味をより深化させたような1枚だ。
いや、深化という表現は適切でないのかもしれない。
なぜなら、アルバム全体にとてもオープンな雰囲気を感じるから。
タイトルに「Symbiosis = 共生」とあるように、スタジオで熟成させるように作った、というよりも、自然に存在する音と音楽の調和、みたいなものを意識させる。
アルバム全体の構成としては、「In Focus?」のように歌モノの合間に短い尺のインストが楽しめる。
「Sakiyo No Furiko」といった、発表から4年の歳月が経過した楽曲が収録されていることも特徴だ。
それだけ長い期間を経て完成させたアルバムということがわかる。
聴く側としても、何回も繰り返し、長い時間をかけて楽しみたい1枚。