信頼関係を結べると嬉しい
※「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」のネタバレを含みます。
ハイラルボックリを辿れ
「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」をプレイ中、なんか嬉しい気付きがあった。
エピソードチャレンジ「迷えるシロヤギの受難」。
シロツメ新聞社関連のサブクエストで、どこだったか…の馬宿で人助けをするものだ。
飼育していたシロヤギ達が行方不明になった。
直前にはゼルダ姫から教わったレシピのエサをやっていたそうな。
ところが、エサはレシピ通りに作れていないのかもしれないそうだ。
出来の悪いエサに嫌気がさして、シロヤギ達は逃げ出してしまったのかもしれない(ハイラルボックリをエサに混ぜるというレシピらしい)。
レシピを確認しようにも、レシピが入ったビンは風に飛ばされてどこかに行ってしまった、とのこと。
この情報だけでビン、シロヤギを見つけるのかあと最初は途方に暮れながら、とりあえず辺りを散策する。
風に飛ばされて、馬宿の井戸にでも落ちたのかもと中に入るが、見つからない。
まずこの時点で、プレイヤー→ゲームへの信頼が表出する。
「今遊んでいるのはゼルダ、いくらなんでもノーヒントで辺りを探せ、というのは無いだろう。何かしら手がかりがあるはず」と。
井戸から戻ると、通りにハイラルボックリが転がっていることに気付く。
何の気なしに拾うと、道を進んだ先にひとつ、もうひとつとハイラルボックリが転がっている。
言ってしまえば、ハイラルボックリが点々と落ちているのを辿っていけば、件のビン(とシロヤギ)の場所まで行くことが出来るのである。
これは、ゲーム→プレイヤーへの信頼だと思う。
「これで分かるよね?」と。
「ゼルダの伝説」は遊んでいて気持ちが良い
プレイヤー↔ゲームがお互いに信頼関係を結んで、チャレンジをクリア出来たことに気付いたとき、なんか嬉しい気分になった。
今回の仕掛けはものすごくレベルの低いものだったと思うが、こういう要素がゲーム全体に散りばめられている。
ゼルダの伝説シリーズ、とりわけティアーズオブザキングダムは、(今回取り上げたような形の)遊んでいて気持ちの良い瞬間が沢山ある。
ゲーム→プレイヤーへの信頼は、さりげない気配りとか、良い塩梅のヒントとか言い換えてもいいかもしれない。
互いを信頼して、目標を達成したらハイタッチするような。
良いゲームだなと思った、今更ですが。