もの作りが好きだった子供の頃の話
妹2が3歳の時、私は7歳。
3歳になる妹2に誕生日プレゼントをあげたくなった。しかし、7歳の私にはまだお小遣いがなかったし、3歳の妹が欲しいものなんて買いに行くことはできなかった。
3歳だから絵本が好き。私も絵本が好き。最近自分が欲しい本はなんだろう…
そうだ!飛び出す絵本がいい!私もあれが欲しいけれど値段が高いから買ってもらえない。買ってもらえないなら作ればいい!画用紙とクーピーは手元にあるのだから!!
と思いついた。
3歳への絵本の文章は「ぶーぶー」「ガタガタ」とか擬音で大丈夫だからたいして考えなくていい。
飛び出すものを考え、どうやればきれいに飛び出せらるのかを考えるべきだ。飛び出しても本を閉じた時にはみ出てはダメ。絵本を片付けた時に折れてしまうから。綺麗じゃない。
などと考えたのはなんとなく覚えている。
飛び出す絵本を夢中になって作るのが楽しかったから。
飛び出させたものは「乗り物」。絵がそれほど上手ではなかった私は「車」「電車」「バス」など絵本を参考に四角い乗り物を中心に描いていった。
自分で作った画用紙の本に飛び出す乗り物の紙を調節しながら貼り、画用紙の本をめくったときに指が切れないように画用紙の縁にテープを貼った。
たぶん5ページぐらいの飛び出す絵本が作れた。
妹2にあげたが喜んだかどうかを覚えていない。
覚えているのは完成した喜びのこと。
もしかしたら妹2より多く眺めているかもしれない。
あの絵本はどこへいったのだろうか・・・。
なんで「♡」はスキという表現になったのだろう。