見出し画像

思い出した18歳の初秋

#シネマポスト#本日公休 を観て来ました。
面白かったです。
そして、思い出す1989年の初秋、梅ヶ峠にキャンパス見学に行った時の事。

歴史が学びたかった。
歴史を学ぶには京都に行くしかないと思った。
偏差値的に行ける史学部のある女子大があった(今は無い)。
とりあえず、的に行った先で、学長の講演を聞いた。
ネタ、だと思うんだけど忘れられない話。

本屋さんで、二人組の女生徒の一人が「『坊ちゃん』って面白いよ」
と相手に言った。
相手は、「『坊ちゃん』のどこが面白いの?」と返した。
面白いと言った女生徒は「『坊ちゃん』は…『坊ちゃん』よ」と答えた。
「『坊ちゃん』は…『坊ちゃん』よ」を言葉にするのが大学で学ぶ事です。

亡父とよく口喧嘩しました。
必ず負けました。
悔しくて、父を任す語彙が欲しくて本を片っ端から読みました。
でも、「父」には負けるんです。
文学部って本を読むところだとしか思っていなかったのに、
語彙が増やせるところかもしれない。
それも、行きたい、というレポートを書いて面接受けたらOK。
学費も交通費も安いから両親も楽、私も楽。
…そして、私はエスカレーターに乗り、外に出て行く機会を無くしました。
後悔はしていないですけどね。

#本日公休 は、#本日公休 よ
が女子高生ならば、私は今持っている語彙でどう表現するか。
10年経って観ても面白い映画です。
中学生以上ならどの年代、性別でも楽しめる映画です。
分かりやすいけれども、じっくり観ると味わい深い映画です。
漱石好きには、「こころ」みたいに十年に一度会いたくなる作品です。
新井素子の小説みたいな、でもいいかな?
分かりやすい、は簡単な事じゃないから。
井上ひさしさんの、『むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに』を映画にした一つの正解がこれじゃないかな?
そんな映画でした。どこかで縁があったら是非、観ていただきたいです。
誰でも、楽しめる映画ですから。
下関市の #シネマポスト では今週末までです。
#映画鑑賞

いいなと思ったら応援しよう!