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これからの二人
今回の記事も非常にプライベートな内容となりますのでnoteにて有料記事にさせて頂くことをご了承下さいませ。
ワインが進むにつれ、Yの心も段々柔らかく解れてきたようで、いつしか話題は二人のことになっていました。
今年6月にYと再会してから、色んな話しを沢山して来ましたが、肝心の二人のことについては見えない壁のようなものがまだYの中に存在しているのをうっすら感じていたので、無理やりに問いただしたり聞き出すことはしませんでした。
また、サイレント期間で多少なりとも成長した私は、自分のエゴを優先させて白黒ハッキリさせるのではなく、Yの気持ちを尊重して
『敢えて曖昧なままにしておく』
ことにしたのです。
とはいえ本当は尋ねたいことが山ほどあるのです。
例えばYが離婚した時の経緯や条件など…
当時Yは離婚と転職活動を同時に行っており、それに集中する為に
『離婚が成立するまではキミに会わない』
と宣言していました。
私にしてみればその言葉は『下手したら一生会えない』と宣言されたように感じており、とにかく不安で不安で仕方なかったのです。
また、中々離婚に判を押さない奥様が有り得ない条件を出して来るなど、とにかく私は気が気じゃない日々を過ごしていたのでした。
Yはそんな私の不安定さに引きずられない為に、リアルタイムでは離婚の経緯や条件は伏せて結果だけを知らせると言う判断をしたのです。
やがてYの離婚は無事成立。
そのお祝いを兼ねて2017年11月に二人で温泉旅行に行き、乾杯します。
ただ離婚が成立したにも関わらず、その時も離婚の詳しい経緯や条件などについては語ってくれませんでした。
Yにしてみれば、せっかくの旅行で離婚したばかりの生々しい話しをしたくなかったのかもしれませんが…
実は8月にYがわんちゃんたちを引き取りに来た時に、その話しをしてみたのです。
もう離婚から7年も経っているし、話してくれるかな…と思いきや
『もうどうでもいいでしょ、そんなこと』
とあっさり交わされてしまいました。
私としては当時あんなに苦しんだことなので、教えて欲しかったのですが…結局真相は薮の中です。
『YRGT』然り『R』が誰なのか何なのかそれも聞いていませんし、Yが今年3月に突然電話して来た理由も、何故そんなに参っている状況になっているのかも、未だ尋ねることをしていません。
不思議なもので、実際にYと会ってしまうと、もうそんなことはどうでも良くなってしまうのです。
会っている時が幸せで楽しいならば、それが一番の答えのような気がして、わざわざそれを壊すような質問をする必要があるのか疑問に思えて来るからです。
ですので、私から尋ねて回答を聞き出すのでは無く、Yが自ら話してくれるまで待つことにしたのです。
もし本当に私が知る必要があることならば、Yがきちんと話してくれるはず…私はそう思い、Yと接するように心掛けていたのでした。
そして12月17日の午後。
ワインを飲みながらYが言いました。
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