
人との一生の出会い
一昨日ぐらいの事。
以前、僕の上司であった人、今はもう退職して違う所で働いているんだけど
その人から急に夜、電話をもらった。
最高にノリノリなやつで。
うわー完全に出来上がってるな(笑)
確かにその人(田中さんと呼ぼう)は酒飲みで、仕事終わりに飲みに何度も
連れてってくれた、いわば心のオビ=ワン・ケノービ(恩師)。
つい、こないだも久しぶりに再会し、お互いの家のちょうど真ん中あたりの
駅で飲んだばっかりでした。
その時は、最近どう?って話と、昔ばなしで盛り上がったんだけど、
こと恋愛事情については、あまり良い人と出会えてない様子だった。
それから3,4か月経ってからの電話。
「きむ、俺さ結婚することになったんだわ」
ウッ?!ハッ!??
恋のダンスサイトばりに変な声を出してしまい、思わず問いただしてしまいました。
「どういうことですか!?」
えっ、だって3,4か月前は本当に音沙汰なかったのに。
何があったんですか!?
「いやぁ俺ってさ、決断早いじゃん?波長が合うなーっていう人が見つかってさ。すぐ結婚しようって言っちゃったんよ」
「うふふ」
ホワッツ!?
今、後ろで女の人の声が聞こえたような。。。
「あ、今いるよ」
「こんばんは~」と後ろから聞こえる声で。多分、スピーカーにしてるんだろう。
「あ、こんばんは」急にオドオドしてしまう僕。
「お前が俺の最初の部下だからさ、報告してやろうと思ってさ」
超上から目線の言葉だが、こんなに嬉しい気持ちは初めてだ。
「おめでとうございます!!」
「ありがとぅっ!」
本当に嬉しい。けっこう色々婚活パーティやら出会いサークルやら行ってたもんなぁ。そして何故か俺も連れてかされたし。
もっというと田中さんはバツイチで、既に一軒家を買って住んでいた。
一人であの大きな家に住み続けるのは、寂しいだろうなぁとずっと思っていた。
だから今、一緒に住んでてあの家がぱあっと明るくなった気がして、本当によくぞ田中家に嫁ぎに来てくれたもんだ。
「来月入籍して、再来月には新婚旅行だな」
THEトントン拍子!!
マリッジブルーの入り込む隙も入れさせない見事な流れ技。IPPON!!
でも後ろから感じる温かい感じと、本当に信頼し合ってるんだなぁと分かる空気感が話してて伝わるから、この人とはうまくいきそうだと直感的に思った。
「ちなみに新婚旅行はどこ行くんですか??」
「ん?まだ決まってない。こういうご時世だから国内かな。」
まぁ、そうだよな。
コロナの影響はここにもあったか。まぁ国内でも楽しめれば良いし、出会って数ヶ月しか経ってないから、二人で行けるところはこれからいっぱい行けば良いしって思うと、すごい楽しそうに思えた。
「一緒に付いてっていいですか?(笑)」
「来んなっ!!」
他愛もない会話がその後も続いた。
緊急事態宣言解除が出たから、安心できるようになったらまた会おうって言ってくれた。
多分、この関係性は職場が変わっても続くと思うし、いつも僕の事を気にかけてくれる田中さんがいる事に、すごく安心を覚える。
この人とは一生の出会いなのだとそう感じた。