わた雲の大きさを調べる 自由研究
観察では色・形・大きさは大切な要素になります。しかし、雲の観察日記を見ると、色鉛筆で塗られた白い雲、形は絵で描かれているのでなんとなく分かりますが、雲の大きさは、周辺の建物等から判断しなければいけないものが多く、具体的に書かれていることは少ないです。そこで、観察日記に雲の大きさを加えると、一つレベルアップできそうです。
こぶしを分度器にする
腕を伸ばしこぶし(グー)を作ったとき、このこぶしが分度器になり、こぶし1つ分がおよそ10度になります。
こぶしをものさしにする(わた雲[積雲]編)
わた雲の一般的な高さは1kmくらいです。そこで、高さ1kmとしたとき、次のような関係があります。
頭上に腕を伸ばしこぶしをつくります。こぶしサイズの雲が
10度の高さにあれば、およそ1000mの長さの雲です。
30度の高さにあれば、およそ250mの長さの雲です。
45度の高さにあれば、およそ300mの長さの雲です。
90度の高さにあれば、およそ200mの長さの雲です。
90度の高さ(天頂付近)にこぶし2こ分の雲があれば400mくらいだと分かります。「◯月◯日の◯時、400mくらいの大きさの雲が並んでいたのが、◯時には◯mくらいと小さくなっていた。」など、雲の大きさを具体的に記録できます。
おまけ
もちろん、雲の高さを1kmと固定したり、大きさをこぶしで測っているため十分誤差はあります。しかし、自分の手を観察道具として使うことは、子どもにとって手軽です。また、分度器として使い長さに見当をつけることは、雲の大きさという視点をもった観察が可能になり、雲がだんだん大きく(小さく)なっているなど、天気の変化を読み取っていくステップになるのではないでしょうか。