見出し画像

雲の高さを調べる 自由研究

地上の風向と天気の関係をテーマにした自由研究は見かけますが、上空の風との関係をテーマにしたもの、あるいは上空の風向を加味した自由研究はあまり見かけません。そこで、上空の風向を加味した自由研究を行うと自由研究の価値が高まりそうです。

上空の風向を知るのに、雲を見ると分かりますが、高さがはっきりしません。およその高さを知る方法はないのでしょうか。雲の高さを知る方法を紹介します。

飛行機を使う

その方法は飛行機を使うというものです。飛行機が雲で隠れればその飛行機より高い雲、隠れなければ低い雲だと分かります。すると最低◯m以上の高さ、最高◯m以下の高さと雲の高度が少し見えてきます。根気強く見ていて2台目以降の飛行機と組み合わせることで、より具体的な雲の高さが見えて来ます。飛行機がよく通過する地域に住んでいる方にはおすすめです。

指を使い飛行機の高さを調べる

旅客機の大きさは全長・翼幅はおよそ60m程度のものが多いです。この60mの大きさの飛行機が頭上付近を通過したときに腕を伸ばし、指を立てます。指の幅でおよその高さが分かります。

指3本の幅サイズ(5度)であれば800m上空を飛行しています。
指2本の幅サイズ(3度)であればあれば1km上空を飛行しています。
親指の幅サイズ(2度)であれば、2km上空を飛行しています。
小指の幅サイズ(1度)であれば、4km上空を飛行しています。
小指の幅の半分サイズであれば、8km上空を飛行しています。
小指の幅の1/3サイズであれば、12km上空を飛行しています。

画像1

誤差は大きいですが、手軽にできるためおすすめです。

ネットを使い飛行機の高さを調べる

指を使うよりも誤差が小さい点でおすすめです。飛んでいる飛行機をタップすると、CALIBRATED ALTITUDに高さがフィートで表示されます。34000ftならば、0.3倍して、およそ10200mと分かります。google検索などで「34000ft メートル」と入れると10363.2メートルとでます。

近くに飛行場がある方はもう一つ別の方法があります。

航空実況を使い雲の高さを調べる

記号が並ぶため難しい感じがしますが、上の2つの方法よりも正確に雲のた高さが分かります。

METAR RJAA 141200Z 31006KT 9999 FEW030 09/M03 Q1010 RMK 1CU030

雲に関しては一番最後の1CU030を見ます。
1は空の1/8に雲があり
CUはその雲は積雲で
030は雲底がフライトレベル30つまり3000ft(0.3倍で900m)です。

雲の種類については以下のようになります。

画像2

上の文の解釈としては、成田(RJAA) 14日21時(141200Z) 北を0度にして310度の方向から6ノットの風[半分にしておよそ3m/秒]  (31006KT) 10000m以上先まで見える視程(9999) 雲は少し900mの高さ(FEW030) 気温9度露点−3度(09/M03) 気圧1010hPa(Q1010) 注釈として(RMK) 1/8に積雲の雲底が900m(1CU030)となります。

一番正確に分かりますが、飛行場がそばにないといけないことや、記号のために難しさがあります。


いいなと思ったら応援しよう!