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頼むから妊婦のこと考えてもの言ってと思ったこと
中国ドラマを見ていると、たまに妊婦がいじめにあったり事故にあったりして流産するシーンが出てきます。
それを見て、いつも怖いと思います。
自分も妊婦だったことがあるので、いろいろ想像してしまいます。
私は階段から突き落とされたり、ひどいいじめにあったわけではありません。しかし、産休に入るまでは普通に教師として仕事していました。
授業もやり、部活もやり、生徒指導もやりました。
しかし、近年の教師不足により、代わりに入ってくれる教員がなかなか見つかりませんでした。
そのため、なかなか妊娠していることを生徒や保護者に言うことができませんでした。
それでも、何となく気がついてくれた生徒(特に女子生徒)がいて、荷物を持ってくれたり、声をかけてくれたりして本当に嬉しかったことを覚えています。
ところがその一方で、妊娠していることを知っていながら、上司から心ないことを言われたり、お腹の子どもよりも仕事を優先するように言われたこともありました。
とても辛かったし、どうしてここまでして働かないといけないのかと思いました。
自分の子どもの命よりも、他人に気を遣うことを優先する必要があるのかと、思いました。
自分のことだけなら我慢できても、子どものことが関わってくるとそれだけでは済みません。
子どもを守れるのは自分しかいないと思い、その時はどんな恨み言を言われても子どもを優先しました。
私の事例など、全然軽いほうで、もっとひどい目にあっている人もいるでしょう。
妊婦も様々ですから、どんなに走り回ったり重いものを持っても大丈夫な人もいれば、そうでない人もいます。つわりがひどく、入院する人もいれば全くつわりがない人もいます。
もっと言えば、妊娠するときだって簡単に自然妊娠できた人と、不妊治療を乗り越えてやっと妊娠できた人、いろいろな人がいるのに無神経な発言をする人もいるわけです。
だから、一概に自分がこれくらいやって大丈夫だったからあの人もこれくらいやらせても大丈夫だなんてことは絶対にないのです。
不妊治療を経て、やっと授かった子どもを大事にするのは当たり前なのに、適当に扱われるととても傷つきます。そんなに簡単にできた子どもではないのですから、慎重に、大事に扱って当然です。
しかし、悲しいことにそれをわかっていない大人が男女共に多いと思います。
外から見ただけでは、その妊婦さんがどんな状況なのかはわからないので、だからこそ私は全ての妊婦さんに配慮しようと思います。