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Photo by
kawagoetsuvasa
他人に親切にされるという経験
子どもと一緒に公共交通機関を使うとき、いろいろなことを考えるようになりました。
例えば、バスにベビーカーで乗るとき、どうやって持ち上げるか、ベビーカーのまま乗車することは可能か。
電車なら、ベビーカーを収納できるスペースがあるかどうか、エレベーターはどこにあるか、などなど。
夫と一緒にいるときであれば、二人で協力していろいろなことができます。ベビーカーを持ち上げてバスや電車に乗車することもできます。
しかし、夫がいないとベビーカーを持ち上げるのは私の役割です。
自分にできるか、かなり心配していました。周りの人の邪魔にならないかどうか、不安でした。文句を言われたらどうしようとも思いました。
ところが、実際に一人でやってみるとバスの車掌さんや他の乗客の方が助けてくれました。
「大丈夫ですか?持ちますよ」
いろいろな人が声をかけてくれました。
全く知らない人でした。
しかし、親切にベビーカーを乗せたり下ろしたりするのを手伝ってくれたのです。
とても温かい気持ちになりました。
職場や学校で毎日顔を合わせている人でも、全く手を貸してくれない人もいるかと思えば、同じバスに乗っていただけの間柄なのに快く手伝ってくれる人もいます。
とても不思議でした。
人は人を選んで思いやりを発揮するのでしょうか。
それとも、世の中には誰にたいしても親切な人がたくさんいるのに、私の周りには今まで誰もいなかっただけだったのでしょうか。
子どもと外出することは、大変なことも多いですが、人の温かさに気づく瞬間にたくさん出会えます。
そんな機会を得ることができるというだけでも、結婚して子どもを産むことに意味があると思います。
自分も、公共交通機関で大変そうな人がいたら、積極的に声をかけたいと思います。