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宴会のリズムは日本人のDNAにしか流れていないのか
私は昔合唱をやっていました。合唱は音楽ですから、二拍子、三拍子、四拍子など様々なリズムの曲をやりました。
しかし、三拍子や八分の六拍子になると、なぜかいつの間にか二拍子や四拍子になってしまうことがあります。すると、合唱の先生が
「日本人は農耕民族だから、どうしても田植えのリズム(二拍子)が染み付いている。」
と言っていました。
三拍子とは、ワルツです。もともとは、貴族が馬をパカラッパカラッと、軽やかに乗りこなすときのリズムがもとになっているそうです。
日本人の二拍子は、行進曲(マーチ)のテンポの二拍子とは違います。要は、音頭というやつです。
わかりやすいのは、宴会の時にやる二拍子です。演歌のリズムも同じです。誰かが民謡を歌い出したときにみんなで手拍子で音頭をとると思いますが、あの音頭のリズムは二拍子です。
音頭というのは、農民たちの田植えをするときのリズムから来ているのだとか。
だから、日本人には田植えのリズムがDNAにプログラムされているので、どうしてもそういうリズムになりがちのようです。
日本人以外の民族で、これはなかなか真似できないと思うのが、黒人のリズムです。
黒人のリズムは、裏拍が入っていることが多いです。ジャズやロックには裏拍の曲が多いと思います。黒人たちは、伴奏も何もないところで歌い出すとき、同じように手拍子をしますが、日本の宴会の手拍子とは全く違うというのは誰もが感じていると思います。裏拍も多いし、一拍の中に3連譜やら16分音符やら、シンコペーョンやら、いろいらなアレンジを加えていきます。彼らは特に理論的に音楽を勉強していなくても、自然と体が動き、リズムに乗って歌い出します。これは、彼らのDNAに組み込まれたリズムなのだろうと思います。
日本人の私たちには、なかなか真似できないリズムです。
では、中国人の夫は二拍子の音頭ができるのか、試してみたことがあります。
結論から言うと、できませんでした。なんとなくぎこちない音頭でした。しかし、行進曲(マーチ)の二拍子はできました。ただし、夫は音楽が苦手なので、それでぎこちない音頭になった可能性もあります。信憑性のあるデータではないです。
中国の人ならではのリズムというのは、存在するのでしょうか?あるとしたら知りたいです。