漢検って無駄ではないんじゃないかと感じた話
漢字検定準一級を勉強しています。
一般的には、英検に比べると漢検はあまり人気がありません。
なぜかというと、そんなに一生懸命漢字を勉強しなくても生きていけるからです。
英検なら、どの級を取得しているかで進学や就職に有利になりますが、漢検はそうではありません。
国語の先生の界隈でも、「俺は◯級を持っているから指導力抜群だ」とか「偉い」とか「昇進できる」とか、そんなものはありません。そもそも、漢検の何級を持っているかなんて話題にもなりません。
個人的に感じるのは、漢検を極めれば極めるほどマニアックな印象が強くなる、ということです。2級までは実践的ですが、準1級以上になると「なにやってんの!?(他にやることあるだろ)」と言われそうなレベルだと思います。
しかし、実際に勉強していると仕事で使えそうな慣用句が結構あるものだなあと感心してしまうことがあります。例えば、
◯喋るものは半人足
…喋りながらやると、半人前の仕事しかできない
◯鵜の真似をする烏
…自分の能力わ考えず、人の真似をすると、失敗することのたとえ。鵜の真似をする烏は溺れるの意味。
◯陰徳あれば陽報あり
…人知れず良い行いをする者には、必ずよい報いが目に見えて現れるということ。
◯人を犯す者は乱亡の患いあり
…他人を侵略、迫害したものは、その報いで自らが乱れ滅びることになるものである。
◯長口上はあくびの種
…長い話は聴いている人を飽きさせるだけであるから慎んだほうが良いこと。
どのシチュエーションで使うかはあえて書きませんが、教員をやっていると自戒を含めてはっとさせられるようなことわざにたくさん出会えて良い勉強になります。
知っている言葉が増えると、人を説得するための武器がたくさん増えると思いました。
上手く使いこなせるように、もっと勉強したいです。