「志」を貫く
『琅琊榜〈弐〉〜風雲来る長林軍〜』を観ています。
全体の感想は後日書くとして、今日は良い言葉に出会ったので書き留めておこうと思います。
ドラマはもう終盤の方ですが、十代前半かそこらの幼い皇帝に、蕭庭生という主人公の父親が直言する場面があります。皇帝は幼く、周りの臣下たちにああした方がいい、こうした方がいいと、あれこれいわれて言われるがままにならざるを得ないのですが、その時蕭庭生は次のように言います。
このセリフ、教員としては非常にはっとさせられます。「朝堂」を「職員室」、「民」を「生徒」に置き換えると、教員も君主も同じようなものです。
特に私は優柔不断なところがあるので、あの先生が言っていたから、こうしよう、この先生が言っていたからこうしよう、と思うこともしばしば…。それから、波風たてないように、先生方にはあまり反抗しないようにしよう、とか。
しかし、本当に大事なことは生徒の将来のためになることをすることであって、職員室で波風立てないようにすることではないはずです。
それを貫くには、教員としての信念が必要です。私は信念がまだまだ足りません。はっきりした志をまだ貫いたことがありません。蕭庭生の言葉は自分に言われているような気がしました。しかし、これを実行するのは非常に難しく、経験と知識とたゆまぬ努力が必要だと思います。
宮廷中国ドラマや中国の歴史からは、いつも登場人物たちの「志」や「信念」を感じます。もっと言うと、漢文からもその志や信念を学ぶことも多いです。
自分の信念を貫き、生徒たちの将来のためにひたむきであり続ける教員でありたいです。