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ソルレダ『わたしの中の黒い感情』
今日のおすすめは、ソルレダ『わたしの中の黒い感情』です。
ソルレダさんは、韓国で活動されている作家・イラストレーターさんで、カウンセリング心理学も学ばれています。ソルレダさんの本はBTSのJ-HOPEさんも愛読しているのだとか。
こちらの本は、自分の中にある「黒い感情」を言語化し、心理学の知識とともに説明してあるので、捉えにくい感情を理解しやすく、どう対処していけばいいか、ケアに繋げていけばいいか、ヒントを得ることができます。
たとえば、「悩み」について。
「悩みには、3つの特徴がある。
1. 悩みは、まだ実行していないことにたいする心配と期待から生まれる
2. 悩みは、選択したことの結果 (得失)がはっきり しないために起きる
3.悩みは、「善か悪か」「白か黒か」のように二元論 的な基準で人生を捉える、柔軟性を欠いた視点に よってもたらされる」p69
悩みが生まれる仕組みを知ると、わたしはまだ起きてない物事を二元論的に単純化しようとして0か100かで考えてたのかも…と気付かされます。
わたしの悩みを作ってみましょう。
コーヒー淹れるのをもっと上手くなりたい、でもなかなか淹れられない(1)…、美味しいの基準は数値化が難しいから結果ははっきりしないし(2)、わたしのコーヒーは百点満点の絶品なわけでも激不味いコーヒーでもない(3)…。
こちらの本を利用して、悩みに対処していきます。
わたしに質問をします。
なんで絶品コーヒーを作りたいのか?なぜ絶品コーヒーを作らなければならないのか?いや、わたしは絶品コーヒーを作りたいわけではないぞ。そばにいる人たちと、ほっと一息つきながらコーヒーを飲む時間を過ごしたいから、コーヒーを淹れたいなあと思っていたんだぞ。あ、そうか。絶品コーヒーを目指すことだけがただひとつの真理であるかのように考えること自体が、幻想なのか…。絶品コーヒーじゃなくとも、家族が淹れてくれたなんだかほっとするコーヒーみたいなのでもいいんじゃないか。わたしは家族コーヒーを目指そう!
「必ずしも正解を見つけようとするのではなく、自分の考えがはっきりし、質問自体が光なのだと思えるようになれば、心が明るくなり、悩みも解決するだろう。もちろん、悩みながらも結局選ばなかったことについては、後悔が残るかもしれない。しかし、その感情を受け入れれば、わたしたちは悩みの沼から這い出ることができるのだ。」p71
たしかに、わたしは家族コーヒーという新たな光を見つけて、心が明るくなりました。悩んでいた時より、コーヒーを淹れようとする気持ちがわくわくしてくるのを感じます。悩みは、新しい目標を見つけることができる装置なのかもしれないですね。
「黒い感情」には第1章だけでも、
無視、不安、憎しみ、強迫、もどかしい、苦痛、自責、恋しい、悩み、疲れ、失望、しんどい
とあり、第4章まであります。
その日の感情と向き合って、こちらの本を使って自分の中の黒い感情を探してみるのもいかがでしょう?
さて、黒い感情が和らいだところで、コーヒーでも淹れましょう。
いわい