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はずれ舟券日記①

ただお金が消えた、残ったのは後悔と悔しさだけ
そんなのあんまりではないか??
と思ったので、ストーリー気分にハズレを記録して、自己消化していこうと思います。 

柴田ちゃんのイン戦があった。
柴田ちゃんとは柴田百恵選手のことである。
強い選手とは言えないが、がむしゃらに走ってくれる彼女のことが私は好きだ。親しみを込めて勝手にちゃん付けしている。
柴田ちゃんのイン戦を見つけたのは、クラシック最終日、愛しの峰竜太がイン戦から飛んだ直後だった。
節間の応援虚しく、インで飛び続けた愛しの峰竜太。ただ消えたお金。負けた峰竜太が誰より悔しかっただろう。それでも私にも悔しいと言わせてほしい。

そんなときに出会った推しのイン戦。
託してみたくなった、いや、すがりたかったのだ。
とはいえ算段もなく賭けるほど私は裕福ではない。
私なりの分析をする。相棒は出走表と競艇日和。
A級選手は6枠に1人だけ。いけるぞ、柴田ちゃん。調子悪そうだけど、がんばって。
ただ、きっと頭を取れなかったら柴田ちゃんは飛んでしまうに違いない。
調子の良さそうな3枠の人も頭で買った。
5枠の彼女も侮れない気がしたが目を瞑る。
そして出走。
柴田ちゃん。神サマ。頼む。

結果は確か3-2-5、5000円くらいついていたが、負けたレースのことなんてシラナイ。
頭の中ではシトとエドセポネが踊っていた。

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