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ミリングHCと群馬とアイムオンリードリーミン

カイル・ミリング氏が群馬クレインサンダーズのHCに就任した。
広島を優勝させてからのまさかの退任、そして颯爽と新天地へ。
実際のところは契約関連のもろもろがあるのだろうが、傍目から見ればとても格好良い。


さて。ミリングHCといえば「勝ちじゃけぇ!」。
広島の方言を盛り込んだオリジナルの勝ち鬨はBリーグファンのあいだですっかり有名になった。
群馬のHC就任にあたり「彼が次にどのような決めゼリフを発するのか?」がもっぱらの話題である。

予想の多くは「勝ち」に群馬の方言をからめたものであるが、ちょっと待っていただきたい。
そもそも彼の決めゼリフはビーコルHC時代の「ヨキヨキヨキ!」から始まっており、ヨキヨキは横浜・神奈川の方言でもなんでもない。

ということは、群馬のHC就任にあたり、確実にリニューアルされるであろう決めゼリフは必ずしも方言をからめたものではなく、新たな発想のもとで考案・披露されるといったこともあるはずだ。

「ヨキヨキヨキ!」 → 「勝ちじゃけぇ!」 → ?

はたして次はいかなるセリフなのだろうか? 少しばかり予想してみたい。


話はかわるが、私は横浜在住のビーコルブースターであるけれども群馬にとても愛着をもっている。
というのも35年前、大学のサークルで最初にできた友人が群馬県出身で、一人暮らしをしていたその友人宅に夜な夜な遊びに行っては酒を酌み交わし、そして群馬の良さについて洗脳語られたからである。

友人は群馬のあるあるネタについていろいろと教えてくれた。
例えば「前橋と高崎はすごく対立している」といったくだりから、前橋高校出身の彼が教えてくれた前橋高校と高崎高校の進学校同士のライバル関係、そして

「前橋高校はマエタカ、高崎高校はタカタカって言うんよ」


といった群馬あるあるネタは35年経ったいまでも私の頭にこびりついている。
これまでも、そしておそらくこれからの人生においてもコレッポッチも役に立つことがないであろう豆知識ではあるが、いま、こうして文字化することで昇華でき良かった。もう二度と使うことはないだろう。

じゃあな・・青春の日々の思い出・・🙏


そしてその友人がもう一つ熱く語っていたのが

BOØWYの楽曲は群馬のアンセム

といったこと。

BOØWY(ボウイ)は、日本のロックバンド。1980年代に活躍。1981年、群馬県高崎市出身の氷室京介、布袋寅泰、松井恒松を中心に東京で結成される。初ライブ後に高橋まことが加入し、1982年3月に『MORAL』でレコードデビュー。当初は6人編成だったが同年秋に2人が脱退し、以降は解散まで4人編成で活動する。

wikipediaより

我々の世代にとってBOØWYは伝説的な存在であり、氷室や布袋はまさにカリスマであった。
そんなBOØWYのメンバーは全員群馬出身。友人が誇るのも無理はない。

金がない学生同士、安っすいウイスキーをちびちびと飲みながら観た「LAST GIGS」のビデオテープ
「最後に夢を見てる奴らに贈るぜ」との氷室の言葉と「Dreamin'」

すこし酔いがまわった赤ら顔の友人の、涙とエアギターは忘れられない。


時は流れ、私はオッサンになった。

そしてふと思い立ち、群馬クレインサンダーズの試合を見に横浜から前橋まで足を運んだ。前橋市民体育館がホームだった頃だ。

試合が面白かったのはもちろん、この時、私がなにより感動したのが会場内でこれでもか、とばかりにかかる布袋やBOØWY関連の曲。
溢れる地元愛――「群馬出身のBOØWY」を誇っていた友人の顔がふと浮かんだ。そうだよ!やっぱり群馬は氷室、布袋・・そしてBOØWYだよ!!

そんな群馬クレインサンダーズもB1に昇格し、新たなホームアリーナが建設されたことを知る。しかもかなりすごいアリーナらしいぞ、と。

私はさっそくビーコルの試合にタイミングを合わせ、新アリーナを訪れることにした。去年の秋のこと。


すばらしいアリーナだった。ド迫力のビジョンに会場を包み込む光の束。
スーパープレイには特効の炎が舞い上がり、EDMというのだろうか?重低音が身体を震わせ気持ちが一気に高揚する。ビーコルは惜しくも負けてしまったが、とても楽しい体験だった。

帰りしな、送迎のバスに揺られふと思った。

あれ?BOØWYは?氷室は?布袋は?   

群馬のアンセム・・・・



未来へと進むということは過去を置いてくるといったことでもある。
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
すべては変わりゆくものだ。

しょうがない。もう私たちの青春は終わったのだ。
でも・・もう少しだけ・・もう少しだけ・・オッサン世代に夢を見させてくれないかアイムオンリードリーミン・・

ド   リーミング・・・?!

そうだミリングだ


ほぼ同世代のミリングHCにBOØWY世代のオッサンの未練たらしい想いをつないでもらいたい。お得意の決めゼリフに群馬のアンセム・BOØWYのカケラを盛り込んでもらいたい。

そう、これはもう予想ではなく願望である。

「ヨキヨキヨキ!」 → 「勝ちじゃけぇ!」 →

これに続くのは?さすがにBOØWYの歌を歌ってくれとは言えまい。
セリフだ。氷室の、布袋のセリフで何か印象的なものは?

武道館という大きなハコを、彼らの音楽活動の原点であるライブハウスにみたて氷室が発した「ライブハウス武道館へようこそ」をもじって「ライブハウスオープンアリーナへようこそ」とするのはどうか?とも考えたが、いまいちインパクトに欠けるというかミリングっぽくない。
そもそもそのセリフだと「IMAGE DOWN」をイメージしてしまい、イメージダウンはちょっとそれはあれ・・だろう。

インパクトだ。インパクトが欲しい。BOØWYで、氷室で、布袋で・・・
布袋?



「ヨキヨキヨキ!」 → 「勝ちじゃけぇ!」 →

「ベビベビベイビベイビベイビベイビベイベ!」


イメージしていただきたい。難敵に勝利し歓喜するオープンアリーナ。試合後にうながされ、ミリングHCがコート中央に歩みだす。さきほどまで鬼気迫る表情で選手たちに檄を飛ばしていたミリングが満員の会場を見渡し・・・ニコリと微笑みながらひとつ間を置き・・「みなサーンジュンビはいいデスカ? イチ、ニ、サン ベビベビベイビベイビベイビベイビベイベー!

言葉終わりに流れる「スリル」。感情を爆発させ踊る群馬ブースターたち・・・

そう、かつて群馬の試合会場に響き渡ったあの「スリル」をミリングの勝ち鬨として復活させる。

いかがだろうか? 万が一にもクレインサンダーズの関係者もしくはミリングHCご本人がこのnoteを見たならば、ぜひともご一考いただきたい。

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