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フィリピンの英雄

森井キャプテンが怪我のためしばらくのあいだ離脱することになった。
責任感の強いキャプテンだけに開幕直後というタイミングでチームを離れざるを得ないトラブルに直面した彼の心中は察するに余りある。

とにもかくにも森井キャプテンにはチームの皆を信じてもらい、まずはじっくりと回復に努めていただきたい。彼の活躍はビーコルにとってなくてはならないもので、復活後の躍進を祈るばかりである。



さて、とはいうものの、もともとポイントガードの人数が少ない編成だった今季のビーコルだけに状況は厳しい。
キングや大庭のハンドラーとしての才能の開花にも期待したいとこだがポイントガードは資質と経験がものをいうポジションだけにそれなりのカタチになるには少しばかり時間はかかるだろう。

だが、私は知っている。きっとこの苦境を救ってくれる者があらわれることを。

人々のピンチを救うのはいつの世も決まっている。

そう、人々のピンチを救うのは・・・「英雄」に他ならない。

フィリピンの英雄

強靭なフィジカルと力強いドライブ、巧みなボールコントロールと広い視野、高いバスケIQ、クラッチタイムの強さに優れたリーダーシップ・・・およそポイントガードに求められる資質のすべてを兼ね備えていると言っても過言ではないラベナキーファー・・・・・・ラベナキーファー??

もとい、キーファー・ラベナ。またの名をフィリピンの英雄
いきなり荒波に放り出されたビーコルのピンチを救うのは英雄・キーファー・ラベナに違いない。
私は森井がカムバックするまでのあいだ、彼が獅子奮迅の活躍でビーコルに勝利を呼び寄せてくれることを確信している。

なのでビーコルの運営スタッフもここはひとつ、英雄の活躍をより確固なものにすべく彼の後押しに動いてもらいたい。

そこで私が提案したいのが「歌」で英雄の闘争心に火をつける、といったものである。

古来より歌は人々を鼓舞し、その心をふるいたたせてきた。
スポーツにおいてもしかりで、劇的な勝利を演出し称えるのは応援する者たちの声援であり咆哮でありそして歌、である。

では、フィリピンの英雄にふさわしい歌とは何だろう?
ぱっと思い浮かぶのはナショナルアンセム・・・国家だ。
ただ残念ながら我々の中でフィリピンの国家を知っている、歌えるといった人は数少ないだろう。


だが、実はフィリピンの第2の国家なるものがあり、それについては我々日本人の多くが・・特に私と同じ50代以上にとって耳なじみのあるメロディーなのである。


第2の国家と例えられ、フィリピン国民に長年にわたり愛され続けている歌・・こちらである。

超電磁マシーン ボルテスV『ボルテスVの歌』


「ボルテスV」は、1977年に放送された日本のロボットアニメだがフィリピンでも放映され熱狂的な人気を誇った。

本作品は世界各国で放送されたが、1978年に放送を開始したフィリピンでは特に大人気で、最高視聴率が58%を記録した。当時テレビアニメといえばアメリカ作品しかなかったフィリピンでは、子供たちにとって『ボルテスV』の登場は衝撃的な出来事で、『ボルテスV』の成功を契機に、フィリピンに次々と日本のロボットアニメが輸入されることになった。
(中略)
1999年から『ボルテスV』の再放送が始まると、リバイバルブームになった。最高視聴率が40%を超え、日本語の主題歌「ボルテスVの歌」も大ヒットした。朝の時間帯に放送していたため、子供が学校になかなか行こうとしなかったという話もある。主題歌を歌った堀江美都子がフィリピンでライブを行った際は、国賓並みの待遇を受けたという。

wikipediaより引用

その人気はすさまじく、認知度は国民の9割にものぼるといった記事を見た記憶もある。上のウィキペディアの引用にもあるが、主題歌を歌った堀江美都子さんはフィリピンでは空港はフリーパス、街なかの移動は白バイが先導する・・といった超VIPの国賓待遇で迎えられたそうである。


誰よりも・・・アニメが生み出された日本よりも「ボルテスV」を愛しているフィリピン国民。その愛は尽きることなくついにこんなものまで制作してしまった。

実写版ボルテスV


まさに愛。愛ゆえの所業。

しかも公開日を見ると・・なんと来週公開!!彼らの愛は懐古主義のオッサンたちの思い出語りではなく、今、まさにナウ現在進行形で高まりつづけているのである。

ならばこの大きなうねり・・フィリピン国民の多大なる愛と熱狂をわれらがフィリピンの英雄のために活かさない手はない。

ビーコルの運営に声を大にして言いたい。

堀江美都子さんをハーフタイムのゲストに呼び、キーファーのために『ボルテスVの歌』を歌ってもらうのだ


第2国家である。英雄を鼓舞するアンセムとしてこれ以上ふさわしいものはない。
だってみなさん、ちょっと注目してくださいよ。
ボルテス「ファイブ」ですよ。ファイブ・・・5
もうバスケのためにある楽曲だといっても過言でなない。

歌詞も出だしから泣ける。

たとえ あらしがふこうとも たとえ 大波あれるとも 
こぎだそう たたかいの海へ とびこもう たたかいのうずへ

『ボルテスVの歌』(作詞 - 八手三郎 作曲 - 小林亜星)

いや、これって海賊?!海賊のわれわれのためにつくられたものですか?
しかも森井キャプテン離脱でいきなり荒波にのまれた今のビーコルを物語っているような歌詞・・

さらにですよ。堀江さんは神奈川県の出身で横浜にもゆかりが深い方。
もう、ここまで揃ったらゲストに呼ぶしかないでしょう、堀江さんを。
というかお願いします呼んでください。

ボルテスV中心に語ってきたが、ミッチこと堀江美都子さんといえばアニソン界の女王。「アクビ娘の歌」「キャンディ・キャンディ」「サザエさんのうた(火曜日のやつね)」「花の子ルンルン」「ひみつのアッコちゃん」・・・などなど人生経験豊富なお姉さま方にとって感涙モノのアニメソングをこれでもか!とばかりに歌っておられる人。「堀江さんが歌うならぜひとも試合会場を訪れたい」となる私のような年配者はかなり多いはずだ。


まあ、少し真面目な話をすると、三遠ネオフェニックスはかつてサーディ・ラベナと契約した際、フィリピン市場への進出に積極的だったマンダムとのスポンサー契約を締結している。

当時このニュースを見て、私は三遠運営の慧眼に感心した。むろんサーディの獲得はチーム力強化を目指してのものであろうが、Bリーグはプロリーグ・・ビジネスの世界である。三遠はこの時フィリピン国内で人気を博していた日本人タレントとも提携しフィリピンのバスケファンに自チームをアピールしている。

こうした良い意味での「したたかなアピール」が、プレミア入りを目指し経営体質強化が求められるビーコルにもっと必要だろう。

インバウンドも盛り上がる中、自チームに「英雄」と呼ばれるほどの尊敬と人気を得ている選手がいるならば、もっとフィリピンのバスケファンを試合に招くような施策をとってしかるべきで、実写版映画が公開されるという絶好のタイミングで堀江さんをゲストに招きフィリピンの第2国家とも言われる「ボルテスVの歌」を歌ってもらえば冗談抜きでフィリピンから取材にくるまであるのでは?とも思うしビーコルのフィリピンでの知名度も大きく上昇するだろう。



まあ、難しい話はこれくらいにして、「ボルテスVの歌」にはこんな歌詞もある。

あしなみを そろえてゆこう
おたがいをしんじあう 五人のなかま

森井キャプテンがコートにいないのは本当に苦しい。
けれども、コート上の五人がラッシHCが提唱するコレクティブバスケの下、足並みをそろえ、互いのプレイを信じあうことで勝利へのエナジー・・いやエナヅーを生み出し難敵に与したい。

きっとできる。
フィリピンの至高は去ってしまったがわれわれにはフィリピンの英雄がいる。昨年の屈辱からのカムバックを誓う者たちと頼れる新たな仲間たち。世界を知るコーチ陣と陰ながら支えるスタッフ、そしてわれわれビークラップ。

例え嵐が吹こうとも、例え大波荒れるとも
海賊たちは戦いの海へと漕ぎ出すぜ!

ゴー・ビーコ―! 夜明けはもう近い!



あーあと、もし本当に堀江さんゲストが実現したならば、「ボルテスVの歌」ともう1曲この歌を、夢見てアメリカに渡った海賊仲間に向け歌っていただきたい。


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