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そうだ北欧、行こう!
ホーム開幕のアルバルク2連戦。残念ながら惜敗。
けれども粘り強く戦い続け
「ああこれはきっと負けを糧にしてどんどん強くなっていくやつだ」
とビーコルの今季のCS出場を確信した。
やはりラッシHC、そしてユッカACの手腕がすばらしいのだろう。
そしてなによりもコッツアーの活躍!
ゲーム1では17ポイント12リバウンド4アシスト4スティールというとんでもないスタッツをたたき出し、さらにチームのために尽くすその献身性。ビーコルはもう彼をけっして手放さないよう(引き抜かれないよう)可能な限りにサポートをしていただきたい。
さて、今季の期待感高まるビーコルの戦いぶり。フィーチャーされるのは、やはり「北欧」というキーワードだろう。
ラッシ、ユッカ、コッツアーが見せてくれた新たなバスケスタイル。苦難が続き彷徨う海賊船の帆にさっそうと吹き抜けた北欧の風。
私がこれまで体験したことのなかったワクワク感あふれる北欧のバスケットボール。前HCの青木氏を信望する私であるがやはり違いは大きい。
その違いの源はどこにあるのか? ・・・知りたい。
そうだ……北欧へ行こう
私は決意した。
秋晴れの休日。私はイヤホンから流れてくるマイフェイバリットシングスをBGMにさっそうと歩きだした。
北欧まではがんばれば歩いて30分くらいで行ける。飛行機バスや電車という手段もあったが腹をすかせるには歩いて軽く運動しておいたほうが良い。
10月も半ばだというのに夏の名残をまだ感じさせる日差しにTシャツが汗ばむくらい歩くと、到着しました! 北欧に!
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いやすみません、ビーコルとまったく関係ない話で本当にすみません。
このレストランを見つけた時、どうしてもこのネタで書きたかったんです。
否。
ラッシやユッカ、そしてコッツアーと契約した際に私は考えた。
「せっかく横浜に来てくれたはいいけどホームシックになっちゃたらどうしよう」と。
慣れない日本での生活。せめて食事だけでも故郷の味を堪能できる場所が近隣にあればと。そう、これは私なりのビーコルへのサポートなのである。
ちなみにラッシ、ユッカ、コッツアーは無論のことビーコル関係者がこの店を訪れたという情報はいまのところ一切ない。
まあ、ホームシック対策というのはともかくとして、北欧料理というものがどんな感じなのか?とても気になるところである。
場所はビーコルの練習場であるたきがしら会館の最寄り駅・JR根岸から一つ横浜寄りのJR山手とほど近く、故郷の味を堪能できる店の一つとして活用してくれるかもしれない。私は意気揚々と店へと続く階段を降りようとした。そんな浮かれ気分の私の視界にあるものが入ってきた。
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・・・・・・?! アメリカンステーキ?
まあ良い。北欧レストランとはいえ多様なメニューがあるのだろう。
アメリカ代表経験のあるクラークにも受け入れられそうだ。私は呼吸を整え店のドアを開け入店した。
店内は思っていたよりも広く、昭和の喫茶店風のレトロな風合いが50過ぎのオッサンにはなんとも心地よい。
訪れたのが午後1:30分頃とランチタイムを少し外しているにもかかわらず多くのお客さんでにぎわっていた。お客さんの年齢層は比較的高め。常連客とおぼしき人が店舗スタッフとにこやかに話をしている。
「ああ、このお店はきっと良いお店だ」
私は直感的にそう思った。
店内にいる人のすべてが柔和な笑顔で食事と会話を堪能している。店舗スタッフの接客もすばらしく、とても丁寧かつ「この場所での食事を楽しんでもらいたい」といった想いが伝わってくるあたたかなおもてなし。
お客さんたちも皆良い雰囲気で、スタッフが注文を間違えてオーダーを通してしまったシーンがあった。すると注文した老夫婦が「ちがうちがう!〇〇の方だよ」と笑って声かけする。「すみませんほんとドジで」と頭をかくスタッフ。その様子をにこやかに見守る客もいれば、我関せずで美味しそうに料理をほおばる者もいる。
ミスを笑ってやりすごすことができる。素敵だな、と思った。
私はがぜんレストラン北欧での食事が楽しみになった。ワクワクしながらメニューを開く。
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いやあ、ライス、サラダ、コーヒーまたはスープ付きでとんかつランチ900円は安い。ハンバーグもあるし私の大好きな大海老のフライもある!
北欧・・・
ま、まあランチメニューだし。
そうだ。グランドメニューを見よう。グランドメニューに北欧料理があるはず。
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見つけました!「デンマーク風ハンバーグ」
フィンランドやエストニア風がないのは少し残念だが、ラッシもユッカもコッツアーも皆、故郷を懐かしむきっかけの一つになることだろう。
ま、まあ、もともと北欧料理とはどこにも謳っていないし私が勝手に想像していただけである。
ともあれ北欧テイストはないものの、他のお客さんに提供されているものを覗き見るとどの料理もとても美味しそう。
私は少し奮発してランチ最高値の大海老フライを頼むことにした。デンマーク風ハンバーグは次回の来店時にオーダーしようと思います。
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いやあ、マジでうまい
衣薄めで中身ぷりっぷりの大海老が2本と白身魚のフライ。甘いタイプのだし巻きタマゴとごろっとしたジャガイモの食感を残したポテトサラダ・・。
タルタルソースも美味しく、あっという間に完食してしまった。
するとタイミングを見てスタッフの方が「おまけです!」とケーキを持ってきてくれた。いや、これで1,200円はホント安すぎですよ。
ほかのメニューもきっとおいしいはず。もうこれは北欧関係なく会社の近くにあったら毎日でも通いたいくらいのお店である。
きっかけはともあれ、実に満足したレストラン北欧への来訪。
何よりも、本当に雰囲気が良い。これは私がオッサンであるからということもあるだろう。若い子たちには店内の少し古びれた感じとかになじめないといったこともあるかも知れないが、もしビーコルの応援ついでに横浜観光をすることがあればおすすめしたいお店である。
えっとラッシとユッカとコッツアーのホームシック? なんかヤキニクにはまってるみたいだから大丈夫でしょ!
レストラン北欧はJR山手駅のほど近くですが、一見入口がわかりづらく思わず隣にあるフレンチビストロに入ってしまいそうになるのでそこだけ注意してください。階段を降りて入店する感じです。
なお、本格的な北欧料理を堪能されたい方は ↓ のスカンディヤがおすすめです。ロケーションもTHE YOKOHAMAな場所にあり、ランチなら3,000円くらいで手軽にコース料理食べられると思います。