J.S.Aワインエキスパートに独学で合格した話(一次試験対策編)
無事にワインエキスパート合格!! 嬉しい。
前回に引き続き、合格体験記としてマイルストーンを振り返っていく。(前回のワイン検定編はこちら)
あくまでも自分の体験記であり、「これをすれば受かる!」という記事ではないので、ご留意されたい。
主要マイルストーンはこちら。
2021年9月:ワイン検定ブロンズ合格
2021年11月:ワイン検定シルバー合格
2023年8月:ワインエキスパート一次試験一発合格
2023年10月:ワインエキスパート二次試験落ちる
2024年10月:ワインエキスパート二次試験合格
今回は、一次試験申し込みから一次試験合格(2023年)までを書いていく。
J.S.Aワイン検定シルバー合格後
ワイン検定合格後、貯金をはたいて2023年3月にフランス旅行へ。
ランス、パリ、ディジョンのワイナリーやワインショップを巡った。
やっぱり好きだな、詳しくなりたいな、と思い、ワインエキスパートを意識しはじめた。
しかし、具体的にいつ受験するかまでは決めていなかった。
そんな2023年7月のある日。
突然パートナーが「ワインエキスパートを受験しよう」と言い出した。
どうしてこんなギリギリの時期に言い出すんだと思ったが、パートナーに置いていかれることが許せず、勢いのまま、一緒に申し込みをした。
申し込みをしたのは、2023年7月11日(申し込み締切前日)。
どうしてこんなことに、、、
大手スクールに課金できるほどお財布に余裕がなかった。仕方なく、できる範囲で自力で頑張ることにした。
お金に余裕があるなら、絶対にスクールに通った方がいい。
独学で苦労したこと
①どこが大事なポイントなのかが分からない
800ページほどの教本が、日本ソムリエ協会からドンと届く。
中身をパラパラと読んでも、どこが頻出部分で、どこがマイナー部分なのかが全く分からない。
どうやって勉強をしたら良いのか、何が重要なのか、その情報を調べることから自分で行わなければいけなかった。
スクールに通っていれば、授業中に大切なポイントを主張してくれるだろうからもっと楽だと思う。
そこで、自分が活用したのはこちらの授業:
[Youtube授業]
Sommelier For Free(無料)
これが本当に質が高い。
しかも無料!!
好きな速度に倍速して聴講できるので、時間がない自分には最適だった。イチオシの教材である。
特に、信国 武洋先生の授業が大変分かりやすい。
教本に照らし合わせながら、該当する章全てを聴講した。聴講しながら、大事なところは教本に蛍光ペンで線を引いていく。
動画が古くても、「ここは新しくなっているな」と気づくことが出来るので全く問題がなかった。
信国先生のシリーズの場合、一次試験は全42回分の動画がある。
やや速度早めながら聴講すると1本あたり15~30分位で見終わる。
まずは全体を見渡すために、動画を使って効率よく1周目を早く終わらせることに注力した。
なお、動画は限定公開のため上記サイトからメールアドレスを無料登録すると、全ての動画に飛べるようになる。もちろんすべて無料。
②参考書選びが難しい
きれいにまとまった参考書が欲しい。800ページの分厚い教本では、復習も暗記も大変すぎる。
Amazonで参考書を調べると、ソムリエ対策参考書が大量にヒットする。
どれを買えば良いのか??
口コミを見て、値段を見て、比較することから始めなければならない。(大手スクールに入学すれば、専用の参考書が貰えることが多い)
自分はいくつか口コミを見た結果、こちらを購入した:
受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き(杉浦明日香 著)(3,960円)
当時1年分古かったが、2022年版を使用した。
なぜ2022年版かというと「Kindle版」が販売されているためである。理由は分からないが、後続の年度はどれも紙書籍しか取り扱いがない。
これさえあれば、思い出したい重要な内容をすぐにスマホで見返せたので大変助かった。
例えば、通勤中にイタリア・トスカーナ州のDOCGと対応するブドウ品種を思い出す。
そして思い出せなかったところを復習したいとする。そんなとき、この教材を電子書籍でサッと開けば簡単に確認することができた。
腰を据えて勉強することが出来ないときや、通勤中などのスキマ時間に大変重宝した。
③問題集を手に入れたい
独学勢が一番困るのが問題演習である。問題を解かなければ、記憶の定着に結びつかない。
世の中には様々な問題集が存在し、販売されている。
これもまた、どれを購入すべきか、自分で選ばなければいけない。
自分が活用させていただいたのはこちら:
[問題演習]:ワインブックススクール(WBS) (月額2200円を2か月分)
ソムリエの前場亮先生が運営するオンラインスクール。通称WBS。
「独学で」と題したnoteであるのに、オンラインスクールに登録しているではないか!と言われてしまうと、その通りではあるが、
使用させていただいたコンテンツは問題集のみだったので許してほしい。
WBSを選んだのは単にYoutuberとしての前場さんのファンだったことが理由としては大きい。
また、大手スクールに比較すると圧倒的に安価であることと、問題メンテナスがされており品質が信頼できることから、2か月ほど登録させていただいた。合計4400円。
問題数は豊富で、難易度的にはやや難で良かった。
しかも問題を解きまくるとポイントが溜まり、自分のニックネームがサイト内ランキング上位者に乗るので楽しい。まるでオンラインゲームみたいだった。こちらもスマホで問題演習ができる、という点が非常に良かった。
答えられなかった問題や漏れている知識は、教本を開いてまた蛍光ペンで塗って覚える。問題を解きながら知識の幅を広げていった。
(そして詳しくは書かないが、7月下旬~8月上旬頃にかなり助かる情報が得られた。これが本当助かった。これのおかげで合格したとまで思っている。)
自分は先にSommlier for Freeを見始めていたため、WBSの講座はほとんど見なかったが、WBSは前場さんによる講義動画・ライブが充実している。
また、前場さんのYoutubeも面白いのでおすすめ。
ちなみに、もっと安い問題演習ができるサイトとして、最近は田尻智之さんの「わいんぷらねっと」月額500円がある。自分は使用したことがないので使用感は分からない。
https://www.wine-planetary.com/sommelier-we-exam/first-exam/main/
勉強に費やした時間・勉強スタイル
平日は、夜に3時間ほどまとまって勉強する日を週に3日は確保した。
土日も、予定がなければ3~5時間ほど。
合計で60時間ほどは勉強したと思う。
基本的には
①youtube動画と教本で勉強して、
②復習用に参考書を見て、
③問題演習をひたすら回す
というスタイル。
あとは自己流の語呂合わせを作ってみたり、思いつかなかったらゴロをネットで検索してみたり。
覚えにくい地図は、紙に手書きで描く。
覚えにくいAOC(赤だけ作れるAOCや、赤・白作れるAOCなど)の暗記も紙に書きだして整理して暗記した。
1か月はあっという間で、すぐに受験日の8月29日を迎えた(1回受験)
一次試験当日
全く知らない知識も多く出題された。
解いていて、
「あー、なんだっけこれ…」という思い出せない感覚ではなく、
「???本当に知らない…。初めましてだ。」という気持ちになる問題が多いのが印象的だった。
(それを勉強不足と呼ぶ…)
それでもフランス・イタリア・スペイン・ドイツ・アメリカ・日本
あたりは出来るだけ落とさないように解いた。
これらの国をしっかりとカバーすることが勝負所だったと思う。
その他の国は、正直簡単な問題でないと全く分からなかった。
いやーもうだめだな、、と思いながら回答終了したら
合格の文字。驚いた。
基本4択なので、ラッキーで正解した問題も多そうだったが、ギリギリ滑り込めた。
一次試験を振り返って
この1か月詰め込み型でも合格できたのは、
ワイン検定シルバーでしっかり勉強した基礎知識があったことと、
フランス旅行中に現地で体験した知識があったからだろう
と考えている。
シャンパーニュ地方のメゾンやブルゴーニュをふらふらしたので旅行知識が地図暗記に役立った。
全くの0の状態から1か月で独学で合格を目指すのは、相当厳しい戦いになるだろう。
そして、先にも書いたが、
フランス・イタリア・スペイン・ドイツ・アメリカ・日本
という主要国を中心に時間をかけていくことが大切だと思う。
また、まとまった勉強時間を確保することは絶対に必要である。
試験範囲が広すぎるから。
振り返ってみても、短期決戦型だったからかもしれないが、本当に大変だった。
次回、
・二次試験も短期決戦しようとしたら2023年落ちた話
・2024年の二次試験は直前詰め込みせずに合格できた話
を書きます。