au版のスマートフォンを修理に出した
2024年10月某日、筆者が愛用しているau版「Xiaomi 13T」(XIG04) が突然ぶっ壊れました(;_;)。
落下等ではなく、自然故障。使っているうちに突然再起動するようになり、しばらくは次の再起動までに時間があったので騙し騙し使っていたのですが、ついには再起動ループに陥るようになってしまいました。
XiaomiはHyperOS未対応機種に誤ってアップデートを配信してしまったこともありましたし、HyperOS対応機種の「Xiaomi 14」(国内未発売)でもアップデートしたら起動しなくなったとか。私の「Xiaomi 13T」はアップデート直後ではないので機械的故障が疑われそうですが、とにかく困った。
昼頃に再起動病が発症して、再起動する間隔がだんだん短くなって、当日深夜には再起動ループになりました。帰宅してすぐに写真等を取り出せたのは不幸中の幸いでしたね。
「Xiaomi 13T」はメインカメラの写りが良いので、筆者は主にカメラとして使っています。カメラの他に地図や「エキタグ」などでも使っていますが、通話やモバイルSuica等の決済には別途「Zenfone 10」を使っているので、とりあえず日常生活には支障がなくて済みました。
ただし当面1週間の取材等は(急ぎでなかったこともあり)キャンセルしました。Zenfone 10 もあるので何とかなるのですが、1台のみだと取材等には心もとないので、早く修理したかったですね…Xiaomi 14T Pro があと1ヶ月早く発売していたら迷わず買い替えていたと思いますが、さすがに待てないので、迷った挙句に「Xiaomi 14 Ultra」を買ってしまいました:)
なお、本稿は2024年10月現在の筆者が経験した内容をもとにしています。今後予告なく変更されることもあるかもしれません。公式Webサイト等で最新の情報を確認してください。
au・UQは原則ショップで修理受付していない
さて、「Xiaomi 13T」は2023年12月8日に発売された機種なので、まだ発売から1年経っておらず、メーカー保証期間内です。落下等の損傷は無いので、メーカー保証が適用されるものと思いますが、筆者の端末はauショップで機種のみ購入したもの(回線契約無し)で、保証書等はありませんし、購入証明になりそうな書面も行方不明。
はてさて、auショップに行ってどう説明したらいいのかな…そもそもショップに行くのも面倒だな…と思っていたのですが、来店予約しようとしたら、修理受付が出てきません。au・UQ版機種の修理はショップではなく原則オンライン(または電話)で手続きして郵送で対応するのだとか。
修理受付可能なショップもあるようです。ショップ検索して「故障受付」の表示を確認しましょう。
ただし、au・UQの回線契約がある場合はショップでも修理受付してくれると思いますが、回線契約が無い場合(povoを契約している場合を含む)は、ショップに行っても断られる(オンライン受付を案内される)かもしれません。
なるほど、だからauショップはあんなに空いているんだなと妙な納得をしつつ、即日オンラインで修理申し込み。
思えば、ワイモバイルの機種は何度か修理に出したことがあるものの、auの機種がメーカー保証期間内に壊れたのは久々だったので(前回au機種を修理に出したのはIS01だったかな…)、新鮮でした。
オンライン修理申し込み
まずは au ID でログインして、IMEIを入力します。
au ID は回線契約不要、該当機種が紐づいている必要もありませんが、もし「故障紛失サポート」の類に加入している場合は、それが紐づいている au ID を使いましょう。
IMEIは端末の画面表示でも確認できますが、今回は起動しないので確認できません…IMEIは外箱にも書かれているので、修理依頼前に物置から外箱を発掘するのに骨が折れました(^^;。箱を処分・紛失していると詰みますね…購入直後にスクリーンショットを撮ってパソコンやクラウドストレージに保存するなど、すぐに取り出せる場所にIMEIを控えておくと、万一の際にスムースです:)。
次に、大まかな症状を選びます。ここでは「部分的な割れ、ひび」「全体にわたる大きな損傷」「充電できない・電源が入らない」「通話・通信ができない」「その他の故障」から選び、後で「不具合の詳細は、お届けするキットに同梱の書面にてご申告いただきます。」となっています。
続いて、修理の許容額を選択します。今回はメーカー保証期間内の自然故障なので無料のはず…ですが、外的損傷があったりすると有償になることがあるので、保証期間内外にかかわらず許容金額を入力(選択)する必要があります。
と言っても、見積後に連絡が来るわけではありません。0円、5,500円、11,000円、22,000円、無制限の5段階から選び、最初に選んだ額を超えたら問答無用でキャンセルになるそうです。キャンセル料はかかりません。修理代金が発生する場合は修理品返送時に代金引換(手数料300円~600円加算、回線契約がある場合は通信料金と合算請求)になるそうです。
今回はさすがに青天井は嫌なので22,000円を選択しましたが、中古店の買取価格を調べて、その金額以下を目安に選ぶのが良いと思います。
そして、au ID に登録している住所から選択。ここで選択した住所に、修理品回収キットが送られてきます。
その後、Eメールアドレスと電話番号を入力。メールは受付確認用、電話番号は宅配伝票記載用で、修理品は宅急便で届くので、クロネコメンバーズに登録している電話番号を入力すると後々スムースです。
最後に確認画面を経て申し込み完了。
確認画面では、データをバックアップしておけ、端末は初期化されるぞと書かれていますが、今回のように起動しなくなってしまうと(画面操作不能を含む、以下同様)、もうどうしようもありません。
でも、SIMカードを抜いたり、保護フィルムを剥がしたりはしておきましょう。
修理品回収キットで故障機を発送
送られてくる修理品回収キットには、専用梱包材(レターパックライト)と故障状況申告書が入っています。
同梱の書面に故障状況を手書き(画面割れなどは○を付けるだけですが、該当項目が無い場合は手書きになります)して、SIMカードなどを抜いた端末本体のみを回収キットに入れて(付属品は不要)、郵便ポストに投函します。切手不要(送料はKDDIが負担)。
送るものは回収キットに同封の申込用紙2枚と本体のみ。販売記録がIMEIで管理されているので、保証書等を送る必要はありません。梱包材も送られてきたものを使うので別途用意する必要はありません。
必ずしも近くにショップがあるとは限りませんし、ショップがあっても時間を取って行けないという人も多いでしょうから、オンライン申し込み・郵送修理は良いと思います。
しかし、オンラインで修理を申し込んで1週間後に、回収キットが普通郵便で届きました。筆者の場合、故障したのが火曜日で、即日修理依頼を出して、翌週月曜日に回収キットが届き、次の日に投函しましたが(※)、修理に出す前に1週間空費しています。時間がもったいないですね。
※端末の返送はレターパックなので速達同等で翌日に到着しました。ただしリチウム電池内蔵の機器は航空搭載禁止なので、地域によっては時間がかかると思います。
送料が往復とも無料(KDDIが負担)は良心的ですが、端末が1台しかない人は困るでしょうし、筆者もカメラ替わりの機種なのですぐにでも修理してほしいですから、じれったいな、とは思いました。
ちなみに回収キットを使わずに回収センターに送られても修理しない旨の注意書きがありました。そういう(急いでいる)人、いるんだと思います。
でも急いでいる人には、片道レターパック送料を負担してでも、送り先を教えてもらって即時発送できる選択肢があるとよかったと思います。
修理品が届く
故障してオンラインで修理を申し込んでから約2週間後、回収キットに入れた故障端末をポスト投函してから約1週間後に、修理品が宅急便で返ってきました。
KDDIから修理完了の連絡はありません。筆者はクロネコメンバーズのメールが届いたのでスムースに受け取れましたが、修理申込時にクロネコメンバーズに登録済みの電話番号で申し込むのがおすすめです。
修理はメーカー保証対象で無料、新品同様になって返ってきました。
地域により輸送にかかる日数は前後するでしょうし、メーカーの修理態勢によっても変わるでしょうが、故障してから修理品が返ってくるまでに早くて2週間という感じです。故障品を発送してから修理完了品が届くまでは早いなと感じましたが、回収キットが普通郵便で届くのに時間がかかっているのが辛いですね。
スマートフォンは特性上、無いと困るという場合も多いと思います(特に通話・メールやモバイルSuica、ナントカPayなどの決済用途に使っている場合は)。
今時は複数台持ちしている人も多いとは思いますが、1台しかなくて急ぐ場合は先に家電量販店や中古店等で他の機種を購入し、データを移してから故障機を修理に出し、修理完了品を中古店に売るなど、工夫をすると良いでしょう。
もうひとつ気になる修理費用は保証期間内の自然故障で0円でしたが、修理費用が発生する場合は修理品到着時に代金引換で支払うそうです。
修理費用は機種・メーカーや故障状況によりけりでしょうが、往復送料や見積もり費用はKDDIで負担してもらえるので、保証期間内ならばとりあえず修理に出すとして、許容額は当該端末の中古買取価格を調べて設定するのが良いかと思います。
eSIMの再発行
修理された端末は初期化された状態になっているので(画面割れ、電池交換等の場合は初期化されないかもしれません)、端末の再セットアップが必要になります。
SIMカードは物理的に抜き差ししてそのまま使えますが、eSIMを使っている場合は再発行手続きが必要です。
筆者はpovoなので、povoアプリを入れてeKYCで本人確認してからeSIM再発行を待ちますが、再発行手続きに時間がかかるので、故障端末が起動する場合は、予めeSIM再発行手続きをしておくことが推奨されています。
もし故障端末が起動せず、さらにau・UQでeKYCができない場合(マイナンバーカードを持っていない場合など)は、ショップに出向いて再発行手続きが必要になります(手数料発生)。
モバイルSuica等(おサイフケータイ)
モバイルSuicaを使っていて故障端末が起動しなくなった(退避できなかった)場合は、再発行の手続きが必要になり、時間がかかりますので、これも早めに済ませておきましょう。モバイルPASMO、モバイルICOCAも同様。
なお、チャージ残高は後日返ってきますが、定期券は使えない期間が生じます。
その他の「おサイフケータイ」関連は、通常の機種変更手続きをします。
ソフトバンクの修理は店頭受付
ここからは余談。au・UQ版機種のオンライン修理受付は簡単でしたが、これと比べるとソフトバンク・ワイモバイルの機種はちょっと面倒です。
ソフトバンク版の場合、機種のみ購入すると機種契約番号が発行されるので、それを用意する必要があります。
(2024年夏頃にソフトバンクは回線契約を伴わない機種のみ販売をやめてしまったので、それ以前に購入した端末が対象です。)
回線契約に紐づいて購入した機種(新規契約・機種変更)の場合は、契約回線が必要です。
その後、ソフトバンクはオンライン手続きまたはソフトバンクショップに持ち込みで修理依頼します。このとき、保証書(または納品書、レシートなどの購入日・店を証明できる書類)(※)および本人確認書類(店頭受付の場合)が必要です。
※SB・YMの回線契約があって、IMEI等で販売記録が確認できる場合はそれで受け付けてもらえることもありますが、ショップ側の判断になります。
ワイモバイルにはオンライン手続きがなく、ワイモバイルショップに持ち込む必要があります(近隣にショップが無い場合は電話して相談してください)。
保証期間内で無料の場合はすぐに修理されますが、有償の場合は修理費用見積もりが出てから連絡が来て、続行かキャンセルかを判断します。
店頭受付の場合、修理品の引き取りもショップに出向く必要がありますが、eSIMの再発行は店頭で行ってくれます(設定は自分でする)。
オンライン手続きの場合は佐川急便が集荷し、佐川急便で配達され、修理料金は代金引換(現金またはクレカ)で支払い。eSIMの再発行は改めてショップに出向いて手続きが必要になります(要手数料)。
保証書が必要なのは家電製品の修理としては普通ですが、機種契約番号などは紛失している可能性が高そうです。IMEIのみで修理を受け付ける(保証書等が不要な)au・UQの方が手軽ですね。
また、ソフトバンクショップに持ち込んで修理に出すと、やたらと機種変更を勧められます。メーカー保証期間内でも機種変更を勧められますが、無償修理対象品を勧めに乗って機種変更したら損します。修理受付しても店の儲けにはならないが機種変更すれば手数料が入ってくるからでしょうが、客からすればウザイのでキャリアショップには行きたくないなと思ってしまいます。ソフトバンクはeSIM再発行(手数料3,850円)が面倒なのでeSIM利用中だと微妙ですが、なるべくオンライン修理がお勧めです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?