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「通信傍受もミラーリングも同じ覗き見だろ!」いいえ違います!その誤解がプライバシーを脅かす理由

◼️LINEのやりとりが誰かに見られちゃう!?

最近、ニュースで「通信傍受」が話題になっています。SNSやメッセンジャーアプリを使った犯罪に対して、通信傍受を使えばやり取りを覗けるから捜査に役立つのでは?という考えが注目されています。

一方で、「通信傍受が難しいなら、ミラーリングという方法を使えばいいのでは?」という声もあります。

でも、ITエンジニアや専門家はこの2つの技術には大きな違いがあると言っています。

この記事では、通信傍受とミラーリングの違いを小学生にもわかるようにやさしく説明し、その後で少し大人向けにもう少し詳しく解説します。

最後には、なぜその違いが重要なのかも簡単にまとめます。

さあ、一緒に見ていきましょう!


◼️ダンゴムシでもわかる「通信傍受」と「ミラーリング」の違い

まずは身近な例で考えてみましょう。手紙を送る場面を思い浮かべてみてください。

『通信傍受とは?』

通信傍受は、みんながLINEやメールでメッセージを送るときに、その内容を途中で盗み見するようなものです。

手紙にたとえると、郵便屋さんが手紙を届ける途中で、誰かがこっそり手紙を開けて中身を読むような行為です。

  • どんな感じ?

    • たとえば、LINEで「今日何時に遊ぶ?」と友だちに送ったメッセージが、相手に届く途中で誰かが覗く感じです。

  • 特徴: 自分の手紙だけじゃなく、同じ郵便屋さんが運ぶ他の人の手紙も一緒に覗かれる可能性があります。

『ミラーリングとは?』

一方、ミラーリングは、みんなのスマホやパソコンの「画面そのものを覗く方法」です。

手紙の例でいうと、手紙を机で書いているところを、窓から誰かが覗いているような感じです。

  • どんな感じ?

    • たとえば、スマホでLINEの画面を見ながらメッセージを書いているところを、誰かがその画面を別の場所で見ている感じです。

  • 特徴: 画面に映っているもの全部(LINE、写真、ゲームなど)をそのまま覗けますが、そのスマホに直接触れるか、特別な仕掛けをする必要があります。


◼️もう少し詳しく仕組みを見てみよう!

ここから少し詳しく、技術的な仕組みや影響について見ていきましょう。

『通信傍受』

通信傍受は、インターネット上を流れるデータそのものを監視する技術です。

具体的には、LINEやメールのメッセージが送信者から受信者に届く間に、そのデータを盗み見します。

  • どうやって行われる?

    • データはインターネットの中を「パケット」という小さな単位で流れます。このパケットを途中でキャッチして、中身を解析することで通信傍受が行われます。

    • ただし、最近の多くの通信は暗号化されています(例: HTTPS、LINEのエンドツーエンド暗号化)。暗号化されたデータは、解読しなければ内容を覗けないため、非常に高度な技術が必要です。

  • 特徴:

    • 広範囲を監視可能: 特定の人だけでなく、同じネットワーク上の多くの人の通信を同時に傍受できる可能性があります。

    • 難しさ: 暗号化通信を解読するには時間やコストがかかるため、法的な手続きや専門的な技術が必要です。

『ミラーリング』

ミラーリングは、特定の端末の操作画面そのものをコピーして、別の場所で見る技術です。スマホやパソコンの画面をそのまま「鏡に映す」イメージですね。

  • どうやって行われる?

    • ミラーリングを行うには、その端末に直接アクセスし、特別なソフトを仕込む必要があります。たとえば、リモートアクセスツールを使って画面を共有します。

    • ミラーリングを仕掛けるためには、物理的にその端末を触るか、ソフトをインストールさせる仕掛けが必要です。

  • 特徴:

    • 対象が限定的: 監視できるのは、その特定の端末だけ。

    • ハードルが低い: 通信傍受に比べて技術的にはシンプルで、暗号化の問題もありません。ただし、多数の端末に仕掛けるのは手間がかかります。


◼️どちらもダメだけど、何が違うの?

通信傍受とミラーリングの最大の違いは、影響の範囲です。

  1. 通信傍受はネットワーク全体を対象にするため、無関係な一般の人々のやり取りまで監視対象になる可能性があります。たとえば、公共Wi-Fiを使っているすべての人の通信が傍受される危険性があります。

  2. ミラーリングは特定の端末に限られるため、影響範囲はその端末に限定されます。ただし、大量の端末にミラーリングを仕掛ければ、広範囲な監視も可能になります。


◼️通信傍受強化がもたらす影響とは?

通信傍受もミラーリングも、どちらも許可なく行えば重大なプライバシー侵害です。

どちらも犯罪捜査や監視社会の構築に使われるリスクをはらんでいますが、通信傍受はネットワーク全体を対象にするため、より大きな影響を与える可能性があるのです。

技術の違いを理解することは、「犯罪を防ぐためにどこまで監視が許されるか」を考えるうえで大切な一歩です。

これからもこの問題に注目していきましょう!

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