「金魚すくい」
できれば休みの日は、趣味に没頭したい。
っと願うのは私だけではないだろう。
しかし、子育て真っ最中の40代では、優先すべきは子供達の行事である。
子供は2人、上のお兄ちゃんは中学3年生。受験生で思春期で反抗期で‥。
色々大変な年頃だが、絵を描く事が好きな息子はもう手がかからない。
一方で下の娘はぴかぴかの小学1年生。休日は彼女の為の時間である。日頃仕事の都合上、寝顔しか見れない生活で、休日は娘と遊べる貴重な時間。娘も同じ気持ちのようで、その日も公園で一緒に遊んでました。
9月とは思えない暑さで(佐世保は35℃!)早朝にもかかわらず、2人共汗びっしょりで一時帰宅。
休憩後、どうしたもんかと考え、近くのホームセンターに行くことに。
ホームセンターはよく行くのだが、なんといっても涼しいし、そこには犬や猫、熱帯魚などを見れるスペースがある。娘も以前連れて来たことがあった。
犬や猫が大好きなようで、よくYouTubeで可愛らしい動画を見ながら
「私もワンちゃんやネコちゃん飼いたいな〜」
と言われるが、残念ながらペットが飼えない家で悲しい思いをさせている。
以前住んでいた家はペット可だったので、
チワワを飼ってたが、天国へ行ってしまったのと、狭かったので現在の家へ引っ越してきた。ペット可も考えたが、妻はもう飼えないと思っていたようで、その気持ちは私も理解できた。
ホームセンターに行くと、ワンちゃん達はお昼寝タイムで愛くるしい顔で寝ていた。無理矢理起こすわけにはいかず、熱帯魚コーナーへ行くと、そこで本日の主役に出会います。
【金魚すくい】
お祭りでもないのに、金魚すくいをやっていた。
最近はこんな場所でやるのか〜っと思って娘をちらっと見ると、目がキラキラキラキラキラキラ。親でなくてもわかるくらい、やりたい気持ちが伝わってきた。ちょうどその時、娘より1学年上くらいの男の子がやってききて、娘と同じような顔でパパらしき人に懇願し始めた。
一回500円。税込み550円。税込みってなんだよっと心の中でツッコんで、幼い2人の金魚すくいが始まった。
業を煮やしたのか、男の子のパパらしき人から熱血指導が入る。
「ゆっくりだ。うん。うん?いや速く!違う!うんうん」
男の子は忠実にこなし、見事2匹ゲット!凄い!
しかし、まだ熱血指導は終わらない。
「破けても隅っこのほうでできる!そうそう!まだできるぞ!」
すくえるはずはなく(パパさんすみません)男の子は2匹で終了。
一方娘は、パパらしき人の迫力に押されたようで、静かに金魚を追っている。変わってあげようかなともおもったが、大事なのは結果ではない。金魚すくいを楽しむ過程が大事なのだといい聞かせる。
「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり」と具体性にかけるアドバイスを送った。結果は0匹。残念。
娘の落胆が背中から伝わり、悲しい時間が流れた。
もう一度やろうか、いやどうかな、っと考えていたら、男の子が店員さんからもらった水袋には3匹の金魚が。
「3匹はもらえるそうです」とパパらしき人が教えくれた。
そうなのか。うーん。どうなんだこのシステムは。
熱血指導いらなかったですね。とはもちろんいってません。
当然娘は喜び、無事に金魚を3匹もらうことができた。
さて、大事そうに抱えてる3匹の金魚。どうしようか。
「パパ、金魚のお家つくらなきゃね♪」
楽しそうな娘の声。そうだ。どうしようかではない。水槽の準備だ。この日は結局、ホームセンターを往復することになります。
以上、娘と過ごした休日の話でした。
読んで下さりありがとうございました。