きまぐれ3


書き出した小説が途中で止まる…
これで小説を書くのは何度目だろう

一度、夕陽をモチーフに小説を作ってみたことがあった。

高校生の時。
国語の先生が添削をしてくれて、何度も書き直したが、
目指したコンクールには日が届かず、その小説の原稿はなにものにもなれず結局家にまだ置かれている。

もちろん、誰に言われずとも、達成されずとも、目的をなすその過程が幸せそのものだと感じることができたように、今思い出してもほっこりした気持ちになれる。

そして、思い出すのは、この少年の輪郭をとるのに、と、どれだけ小説家は苦労するかまで考えたことだ。






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