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ポジティブに書こう

noteを書くのも好きだが、もちろん読むのも好きだ。
読む方がギリギリ上回るぐらいに好き。

顔もわからない、noteがなければ出会わなかった、見知らぬ大勢の人が、それぞれの生きた証を残そうと懸命に文章を残している。
その様子に、仲間だ!と衝動的に感じて、読んだり、フォローしたり、コメントしたり。

こんな風に交流できるのは、以前はX(当時Twitter)だったが、今やnoteの方が圧倒的にやさしい。あったかい。
ずっと読んでいたくなるし、ひとりひとりのクリエイターさんの過去記事まで発掘したくなる。

とはいえ、こうやって読み漁っていると、ネガティブな記事にも多く出会う。
勤め先がブラックだ、税金が高い、隣人トラブルだ、等々。
世の中にはたくさんのとんでもない事件があり、人それぞれの苦労があるんだなぁ、と、ため息が出る。

できることなら、こんなネガティブな記事を書かなくて済むような世の中になってほしい。
せっかくの創作意欲や文章を書く才能を、もっと明るく前向きな発信に使ってほしい。

でも、現実はそうならないものだ。
自分自身もネガティブな気持ちを吐き出す時に文章にするのはよくあるから、気持ちはよくわかる。

ネガティブな記事を書くな、とはまったく思っていない。
もしかしたら、その記事が似た体験をしている人の参考になり、誰かにとって救いになるかもしれない。
また、読者からアドバイスがあり、そこから好転することだってあり得る。

なにより、創作は自由だ。自由であるべきだ。
どんな記事を書くか、とやかく言う筋合いは一切ない。
嫌なら読むな、という話だ。

「何を書くか?」は結局のところ、「自分はどんな書き手でいたいか?」に終始すると思うのだが、これまでちゃんと気にしたことはなかった。

なぜ気にしたか、というと、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』を読んだからだ。

今をときめく書評ライターで、2025年新書大賞の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でおなじみ、三宅香帆さん。

『バズる文章教室』では、古今東西、50人の文章をピックアップしている。
三浦しをんのエッセイ、俵万智の短歌、秋元康の歌詞、J.K.ローリングのスピーチまで、題材は縦横無尽。

「どんなスタイルの書き手がいるのか」を教えてくれて、
「こういうポイントに気を付けると「グッとくる文章」が書けるのでは?」という示唆をもらえる。

徹底的に感情を出す人、まったく出さない人。
テンポよく読ませる人、ゆっくり読ませる人。

三宅さんの解説も情熱的で勢いがあってとっても面白く、ふむふむとなりながらあっという間に読んでしまった。
『なぜ働いていると〜』然り、エネルギッシュな文章がとても素敵な方だ。

今後、自分の文章が影響を受けるのは間違いない。

※既に、読点が増える・ひらがなが増えるなど、感化されています

書き手の数だけ、文章のスタイルがある。
「どんなスタイルで書くか?」は、もうひたすら修行あるのみだ。
わかりやすく、面白く。
自分になじむ文章のスタイルを、一生かけて探すだろう。

自分がより考えたのは、
「では、そのスタイルで何を書くのか?」
ということ。

書くテーマに、制限を設ける気はない。
生活のことも、仕事のことも、いろいろ雑多に書けるのがnoteの良さだ。

そして、できれば。
読んだ人が「参考になった」か、「元気が出た」と思えるような文章を書きたいと思っている。
最低どちらか、できれば両方。

自分の頭の中にあるだけの考えは、まだ世の中に存在していない。
外に出して形にして、はじめて「生まれる」。

時には、ネガティブなことも書くだろう。
書きたくはないけど、書くしかない日もきっとある。
その時は、そっとお付き合いください。

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