見出し画像

初めてでも e-Taxで お得に青色申告を!



1 はじめに(ここは無料で読めます♪)


こんにちは!今年も確定申告の時期がやってきましたね。毎年やり方を忘れてこの時期、途方に暮れるフリーランス翻訳家の kim です。

私は長いこと教員として勤めていたので、毎年の年末調整は学校側でやってもらっていました。

その後、本格的に翻訳の勉強をするため2018年に退職し、語学専門学校で非常勤講師として勤務しましたが、その時も学校のほうで年末調整をお願いしたので特に面倒なことはありませんでした。

問題は2019年に翻訳の仕事が始まった時です。何せフリーランスでも翻訳料から自動的に所得税が引かれるので、その分を申告して還付を受けないといけませんでした(いえ、義務ではありません。自分の心情的&経済的に)。

2か所以上から所得税を引かれる場合は取られ過ぎていることが多く、また1か所からでも必要経費など差し引かないと損なので、確定申告をすると、たいていの場合一部もしくは全額が還付されます(年収やかかる経費による)。もちろん、普段から所得税を取られていない場合は申告して納税する義務があります。

最初の年に、フリーランスになったら「青色申告」をしたほうがよい、といろいろなところに書いてあったのですが、なにぶんよく分からず、1年目はとりあえず白色で普通に確定申告をしました。

2年目、2020年は新型コロナのパンデミックが起こり、収入が激減した事業者には「持続化給付金」が支給されることになりましたが、これは開業届を出した個人事業主のみが対象でした。

やはり1年目に開業届を出して青色申告をしておけばよかった、と後悔したのですが、コロナのおかげでその時点で開業届を出せばよいと分かり、急いで届を出しました。学校も1か月休校となり、翻訳の仕事も入らず収入が途絶えた月があったので、無事に給付金を頂くことができて助かりました!

こんな特別な給付金はめったにないことですが、フリーランスの場合、やはり青色申告のほうが断然有利なことが多いので、まだのかたは手続きをされるとよいと思います。

開業届は開業日から1か月以内とありますが、罰則はないようですし、好きな日を開業日にできるので、私は忘れないように自分の誕生日を開業日にしました。さらに青色申告をするには「青色申告承認申請書」という書類を提出して許可を受けなければなりません(届と申請書は同時に出せる)。

また、例年3月15日までに申請すれば、青色申告の対象になります(つまり、翌年の確定申告で青色申告をするということ)。

さて、開業届を出して個人事業主になり、許可を受けたとしても、初めての青色申告の時は何をどうしてよいのやら、本当に分からなくて困りますが、超初心者の私でも何とかできました。ネット上で教えてくれる親切なサイトもたくさんあります。

私も、YouTubeでよく分かる動画を見つけて、たぶん毎年忘れるからブログに書いておきました。初めてでどうしようという方は、どうぞこちらをご覧ください。帳簿の付け方から分かります!(ブログの記事は無料です)


いや、この時はめちゃめちゃ大変でした!カードリーダライタなるものがないとできなかったので。今は、e-Taxもさらに進化して、マイナンバーカードマイナポータルをダウンロードしたスマホがあれば簡単にできてしまいます。

私はこれまで、ソリマチの「みんなの青色申告」という会計ソフトを使っていましたが、年々バージョンアップされたり、消費税計算付きのものが出てきたり、入力したデータを確定申告書に移したりするのに、すべて有償のサービスが必要でした。

一昨年はインボイス制度の導入があり、会員向けに詳しい資料を送ってくれたり無料の説明会を開いてくれたりしたので、有償サービスを受けていて本当に助かりましたが、昨年末は更新しませんでした。

今年はなんとか自力でやってみようと思ったのですが、やはり全部入力したあと確定申告書にデータを移せなくて万事休す!国税庁のHPで申告書をダウンロードして手書きで作成しようかとも思いましたが、意を決してe-Taxで作成してみることにしました。

実は、去年も一昨年も e-Taxに挑戦したのですが、どうにも先に進めないところが出てきてギブアップしていました。が、今年は謎が解けて進めたのです!(なんと3年越し)

その謎を解説しつつ、できるだけお得になる申告のコツと、間違えやすい作成ポイントについて書いていきたいと思います。いろいろなやり方があると思いますが、フリーランスで初めてやってみようという方や、今まであまりうまくできなかったという方は、ぜひ読んでみてください。

ただし、少額納税者で一般の初心者の方対象です。高額納税者やベテラン、法人さまのお役には立てませんので悪しからず…。

なお、有料記事をお読みいただいた方には、無料のエクセルファイル収支表を送らせていただきます(という内容を後から加えましたので、先に記事をお買いになった方はメールでお知らせください)。


ここから先は

5,933字

¥ 300

PayPay
PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?