## 揚げナスの味噌汁と母の愛
私は、小さい頃から揚げナスの味噌汁をよく食べました。自家製のナスが良く取れていたこともあり、ナスが豊富にある時期には、母が毎朝のように作ってくれていました。
母の作る揚げナスの味噌汁は、とても濃厚でコクがあって、甘辛い味が口に広がる。揚げナスは、自家製で無農薬のものを使っていたので、皮ごと食べられるし、中はふわふわでジューシーだった。母は、揚げナスを油でカリカリに揚げてから、味噌汁に入れるという手間を惜しまなかった。それは、私たち家族に美味しいものを食べさせたいという母の愛情の表れだったと思う。
私は、母がなくなった4年前の秋までは、母の作る揚げナスの味噌汁を食べると、子供の頃に戻ったような気分になっていました。
朝起きて、キッチンに行くと、母が笑顔で迎えてくれて、揚げナスの味噌汁を汁椀に盛ってくれる。私は、その汁椀を手に取って、一口飲むと、温かさと旨みが体中に広がる。母は、私の顔を見て、「美味しい？」と聞く。私は、「美味しい！」と答える。母は、「よかった」と言って、嬉しそうに微笑む。そのやり取りが、私にとって幸せな時間だった。
今でも、私は揚げナスの味噌汁が大好きだ。でも、母の作る揚げナスの味噌汁には敵わない。それに母はもういない。揚げナスの味噌汁を作った朝には、よく母の事を思い出す。野良へ出かける母にとって朝は忙しい！
その中でも、母は私たちのために手間のかかる揚げナスの味噌汁を作ってくれていたのだろう！ 母には感謝する。
揚げナスの味噌汁は、私にとって母の愛を感じる料理なのだ。
だからこそ、一日の元気を養い、夏に疲れている体にも暖かく優しく感じるのでしょう！ さあ、今日も一日頑張りましょう！
