愛の呪い

愛してる という言葉は呪いだ。
愛なんて脆くて、いとも簡単に壊れてしまうのに、積み重ねられた愛してるは呪いのように心を侵食する。

一緒に過ごす少しの時間にも眠らせてあげるとか、30分早く起きて会いに行く準備をするとか、メイクも服もあなたの好みに合わせるとか、思い出の曲なんてたくさんあるんだけれど、なぜか夕方に銀杏BOYZを聴くとばいばいする時のことを思い出して泣いてしまいそうになることとか、あなたに聴いて欲しい音楽でプレイリストをつくるとか。
行った場所、話したこと、全て引き出しの1番取り出しやすい場所にあって、どこに行っても何を話してもあなたを思い出してしまう。

愛がなんだかよくわからなかったけれど、多分こういうのを愛って言うんじゃないかなーと少し冷静になってから気づいた。

でもわたしがこんなにもあなたに呪われているのなら、あなたの方がもっとわたしに呪われていてほしい。
1回愛してるって言ったなら、やっぱやーめた!とかするもんじゃないのよ。

だからそんなあなたに一生の後悔と呪いをプレゼント!
絶対に絶対に絶対に絶対に、わたしのことを忘れるなんてさせないからね。

って、書いててふと気がついたんだけど、コンカフェ嬢の友達の痛客と全く同じこと言ってて辛すぎた。
でも、あの客と友達、あなたとわたしじゃ関係性がまるで違うから許してほしい。


わがままなんて言わないって、めんどくさい女にならないって、それ全部都合がいいだけじゃーんなんて離れてから気づいちゃった。一緒にいた時間は本物だったとか、彼はわたしのことを本気で愛していただとか、綺麗で大切な思い出があるからこんなこと言わないようにしてたけど、あなたは、絶対、わたしのことを忘れちゃいけないからね。
わたしのいないところで、なにもなかったかのように平穏に日々を過ごすことなんて絶対に許さない。あなたが死ぬ時思い出す顔はわたしでありますように。あなたがしんどいときに思い出すのはこれからもずっとわたしで、わたしみたいな女の子に出会う度にわたしを思い出して苦しくなって欲しいし、わたしの幸せをどこかで知って涙を流せばいいの。

わたしがきっとこれからそうであるように、あなたも同じじゃないといけないの。
あなたが言ったんだよ、運命共同体って。
こんなこと言って、わたしのこと嫌いになってもそれはそれでトラウマになるからいいんだもん。

あなたは全部から逃げたけど、わたしだけは絶対にあなたのことを逃がさない。
わたしの愛の呪い、ひとつも零さず受け止めて♡

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