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愛の呪い

愛してる という言葉は呪いだ。 愛なんて脆くて、いとも簡単に壊れてしまうのに、積み重ねられた愛してるは呪いのように心を侵食する。 一緒に過ごす少しの時間にも眠らせてあげるとか、30分早く起きて会いに行く準備をするとか、メイクも服もあなたの好みに合わせるとか、思い出の曲なんてたくさんあるんだけれど、なぜか夕方に銀杏BOYZを聴くとばいばいする時のことを思い出して泣いてしまいそうになることとか、あなたに聴いて欲しい音楽でプレイリストをつくるとか。 行った場所、話したこと、全て引

    • 無常

      この世の全ては最終的にプリンセスの味方をして、めでたしめでたし で終わるのが童話のセオリーだと思っているのだけれど。 信じるものが最後に救われるのよ、って最初に言った人誰?ばかやろー。 とか言ってたら、無能の神様に怒られました。 プリンセスは最後に救われてるじゃん!ばかばかばか。 あ、ってことはわたし、プリンセスじゃないってこと? だとしたら、わたしのことを愛さないで欲しかった。 わたしに愛することを教えないで欲しかったな。 友達に「なんで恵まれてるのにそんなに生きづら

      • 大人

        無責任な大人にはなりたくないなぁ、って散々Twitterでそういう大人たちを非難していたはずなのに、今のわたしは刻一刻とそれに近づいている。 それなのに、嫌な大人の嫌な部分を見ては一丁前に傷ついて、これがわたしの生きてる社会かと実感させられる。 それでもその選択をしたのはわたしで、それが覆ることはない。 わたしが過去を見ないのは、過去の全てに後悔することに飽きたから。 生きてきて成功したと感じた瞬間なんて片手で数えられる程だ。 多分、わたしの脳みそはバグってる。 自分の

        • すり減る

          週4で朝から夕方までバイト。限度を知らない馬鹿みたいなシフトの組まれ方。帰ってきて飲みに行って、次の日一日中寝る。 毎日毎日そんな終わってる生活の繰り返しで、心も体もすり減っているのを日々痛感しています。 当然こんな生活だから肌も荒れまくってるし、寝不足だし、やつれたって言われたし。 働くってこういうことかぁー! 今まで散々大人になりたいと言っていたはずなのに、いざなってみたら小さい時に思い描いていた夢や希望に満ち溢れて生き生きとした大人になんかなれないよな〜と。 まだま

          ♡人生♡

          人生は、経験と失敗からしか学びを得られないと思う。 人生100年時代の今、まだ10分の1しか生きていないわたしは、若さ故の失敗を沢山したいと思ってしまうのだ。 失敗のない人生なんてなんの面白みもない。 「若さ」というのは最大の武器で、これだけあればどんな敵だって倒せてしまう。 そんな最強の武器を持っているのに使わないなんてもったいない。 若いうちの失敗は全て今後の自分にちゃんと返ってくるって信じている。 だって、人生は自分が思ってるよりずっと長いし、ずっとしんどいん

          ♡人生♡

          靖子ちゃん

          わたしは、かなり大森靖子の曲が好きだ。 何がいちばん好き?って聞かれたら選ぶのは難しいけれど。 靖子ちゃんは大抵、女の感情に対して的を得たことを言っていると思っている。 わたしの大好きな きゅるきゅる という曲には 「愛してるからできることなんて そんなに多くはないのよ」 という歌詞がある。 わたしはずっと、この歌詞が正しいと思っていた。 正しいというか、そうだった。愛しているからできることなんて、言うほどなかった。 好きな人のためでも髪の色は変えられなかった

          靖子ちゃん

          いっしょうけんめいに

          あなたと離れて変わったこと。 夜が嫌いになりました。 元々夜は好きなほうではなかったけれど。 それでもあなたといた時は、あなたのことを感じながら寝て、朝起きればまた連絡がきていて。 そんな朝も夜もキラキラして愛おしい日々が続いていました。 夜は、暗くて、どうしても考えることをやめられなくなってしまう。 あなたは今なにをしているのかな、今何を聴いて、何を食べて、何を考えているのかな。 わたしのこと、置いていかないで。 そんな不安がわたしの脳みそをいっぱいにする。 こ

          いっしょうけんめいに

          好きな人と過ごす、初めての夏だった。 初めての夏になるはずだった。 けど、夏が終わろうとしている今、あなたはわたしの隣にいない。 夏が嫌いだった。 暑いし、汗かくし、メイク崩れるから。 あなたの前ではいつも可愛くいたいのに、夏の暑さはそんなの関係ないみたいな顔して。 ふざけんな。 夏が嫌いだった。 生きてるか、死んでるかもわからないような、ただ惰性でくるだけの季節。 夏の夜は好きだった。 夏の曲は好きだった。 夏がよく似合うあのバンドも好きだった。 あのバンドが

          執着

          わたしは、良くも悪くも執着しすぎてしまう所がある。 人にしても、見た目にしても。 あなたにはよく、見た目に執着しすぎだよと言われていたね。 わたしがこれだけ見た目に執着してしまうようになったのは中学生3年生になってからだった。 小学生からインターネットを始めて、たくさんの言葉や情報を得るようになって、人の嫌なところ良いところを沢山見た。 小学生のわたしは、インターネットが全てだった。 毎日毎日楽しくもない学校に通って、毎日学校でも家でも泣いて、そんな時インターネットの

          わたしのすき

          お寿司が好き。 回転寿司で毎回食べるのは、エビとホタテ。 甘いものが好き。 マカロンが好き。 ピンクが好き。 いちばんかわいい色な気がするから好き。 音楽が好き。 バンドも好き。 ライブもフェスも好き。 猫が好き。 日向ぼっこしてたあったかい猫が好き。 顔が好き。 ちっちゃくて、薄い唇が好き。 無表情なのに上がってる口角が好き。 横顔が好き。 横を向いた時の輪郭が好き。 音楽をいっぱい知ってるとこが好き。 音楽がその人を一番体現するものだと思っているから、あなたの

          わたしのすき

          8/24

          一晩たって、あなたが言っていた言葉を思い返した。 「君は、俺の真面目な所が好きだったでしょ?」 そうだった。 わたしは確かに、この人の真面目なところが好きだった。 どうして言われるまで忘れてしまっていたんだろう。 誰に見られていなくても真面目に、丁寧に仕事をする所とか、自分の考えがちゃんとある所とか、真摯に人に向き合う姿勢とか。 わたしが好きなあなた。 きっと忘れてしまっていたのは、二人で同じように間違ってしまったからなんだろうな。 正解とか、不正解とか、良いと