「それ」がない世界の生き方 ーーAのサバイバル
「それ」とは、性愛・恋愛。Aはアセクシャル・アロマンス。
このところLGBTQ+の文字も比較的目にするようになり、その性の在り方の多様性に、世界が慣れてきたようにも思う。理解深度はまちまちだろうが、「+」の部分については、なかなか見聞きする機会も少ない。
『Aノ森』(あのもり)は、その「+」に入れられたり、独立してLGBTQAとされたりするアセクシャル・アロマンスについて描いた。登場人物全員A。殆どが会話で成り立っているので、小説と言うより会話劇の体裁に使い。原稿用紙にして100枚程度の小品だが、もし、もっと詳しく、とか、スピンオフとか、読みたいと思ってくれる人があれば、書き継ぐこともあるかも知れない。
登場人物達の一般社会に対する罵詈雑言や、不満不平はやや聞くに堪えないところもあるかも知れないが、掛け声だけの「多様性」にならないよう、考えの種になったら嬉しい。
毎度のことだが、表紙のアートワークも自前で、キャンバスに針金とビーズという素材で製作している。
どうかよろしくお願いいたします。