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▪大きな森の小さな家


2019年にcookpadブログに載せた記事を、2023年に加筆して転載しました。


「大草原の小さな家」で知られる、ローラ・インガルス・ワイルダーが産まれたウィスコンシン州ペピンという町へ行って来ました。


丸太小屋は復元されたものになります。ここが生誕地で、大きな案内板(この辺りではマイル・マーカーといわれるようです)もありました。


2018年 小屋と案内板


1990年代前半 訪問時の写真


ペピン中心部の博物館から北西に約12.8km(8マイル)、ストックホルムという隣町にあります。ちょうど撮影した時は、私たちしかいないタイミングでした。



ローラ・インガルス・ワイルダーは1867年2月7日に、ここで産まれました。

1868年の末ごろ、もしくは1869年春に、インガルス一家は幌馬車に乗ってウィスコンシンを後にし、カンザス州へと旅立ちました。

しかし彼らは、カンザスはアメリカン・インディアンが住むべき土地だと感じたので、1870年8月に妹のキャリーが産まれてから間もなく後に、父チャールズ・インガルスは家族を連れて、再びウィスコンシン州ペピン近くの小さな家に移り住みました。

1871年に姉メアリーとローラは、この近くのバリー・コーナー・スクールに入学しました。

インガルス家は1873年にこの農地を売り、ミネソタ州へと転居しました。


おばちゃんのお粗末な意訳です…


ドアの開閉が固かった

当時の家を復元したものです。中にも入れますが、入りませんでした。


裏側


車が写ってしまって雰囲気壊してますが、裏側から見た写真です。写真を撮ったすぐあとに、2組の観光客が来ました。夏場は混むかもしれません。

住所は N3238 Country Road Cc,  Stockholm, Wisconsin 54769 U.S.A.

カントリーロード・ダブルシーと呼ばれる、まさに農道沿いです。



道のりの覚え書き


ミネアポリスより、インターステート494を北へ走ってExit63Bで降り、61号線Hastings方面へ。


61号線から10号線Eastへ左折。


州境の橋


ずっと走ってミシシッピ川を越えて、ウィスコンシン州へ入る。川を渡ったらすぐ右折。


途中にあるレトロなお店。

「ライダー歓迎!」の横断幕が。ハーレーダヴィッドソンの本社は、ウィスコンシンにあります。


田舎道をずーっと走ります。

長~い貨物列車が並走。
なぜかほとんどの民家で、ガレージセールを開催してました。



博物館へ到着


目印の看板


ミネアポリスから約1時間半、ローラ・インガルス・ワイルダー博物館へ到着しました。

小さなぺピンの街のメインストリート左側、注意していないと通り過ぎちゃいます。この看板が目印。


癒やされる外観


脳内には思わず、テレビ番組のオープニングテーマが流れました。

開館期間は、5/1から10月最終日曜日まで。北海道並みの冬の厳しさなので、冬季は閉鎖されます。

すみません。また、反射して車が写り込んでしまいました。


ローラの足跡地図


ローラの旅の数々の歴史。TVシリーズの舞台は、ウォルナット・グローヴです。


数は減ってましたが、ゆかりの品々

25年以上前に行ったときには、ローラが実際に集めた大量のボタンや、確かキャロライン(母さん)が使ってた調理ストーブなどもあったのですが、ゆかりの品々はキルト2点と手編みのレース、直筆の手紙2点になってました。


ローラがかつて所有していたキルト。

1985年、ロジャー・マクブライド氏により寄贈。


ローラか娘のローズが所有していたキルト。

手編みのレースは、娘のローズ(Rose Wilder Lane)が所有していたもの。ともに、マクブライド氏より寄贈。


ローラの直筆手紙

私の汚い靴が反射して写り込んでしまいましたが、ローラ直筆の手紙2通のうちの片方、アンダーソン夫人への私信。1950年4月20日付。PC画面なら読めるようにしました。

もう1通は撮りづらい位置で撮影断念しました。ローラの筆跡を、お好きな方にご覧いただけたら幸いです。



あなた(アンダーソン夫人)のお父様がご存知だったそのローラ・インガルスは、確かにわたしの親族の1人だと思います。

いとこの1人で年齢は違えども、わたしたち家族がぺピンから引っ越した時期に、同じくペピンに住んでいた同じ「ローラ」という名の人です。


父さんがぺピンの近くの農地を売った男性のお名前は覚えていませんが、確かスウェーデン系の人でした。


 ――みたいな内容の手紙です。


25年ほど前はいまの博物館の右側部分しかなく、インガルス家に焦点をあてた、こじんまりとした施設でした。

1990年代初めのギフトショップにて


いまも小規模ですが建物は約2.5倍になり、左側はぺピンの歴史資料館、中央はギフトショップとなりました。外国で翻訳された著書も飾られていて、日本語版も数冊ありました。

歴史資料館には、石器や矢じり、蒸気船の一部の復元、開拓時代の幌馬車、ぺピン湖(ミシシッピ川の一部で、川幅が広くて浅めの湖のような部分)で採れた貝を使って作られていたシェルボタン、昔の学校の教室を再現した部屋などが展示されています。



買ったもの


購入した本と、博物館の案内。


しおり

昔は数色あったのですが、今回は赤と紫しかなくてこちらを。ローラの好きな聖書箇所が列記されています。

実家にピンクとラベンダーのが2枚あるはずなのですが、かれこれ26年見ておらず、実はこれが欲しかったのも今回の旅の理由。


父ちゃん(夫)はいつも出張先が都市部でアメリカの片田舎に行ったことがなく、はじめはウォルナット・グローヴへ行こうかぺピンへ行こうか迷ったのですが、父ちゃんがネットで両方の博物館を調べてこちらに決めました。ぺピンの方がミネアポリスからの距離が近いのも理由でした。



おまけ


大きなピザ。窯焼きクリスピータイプ♬


シンプルなのですが、チーズが激ウマでした。きゅうりのピクルスも普段食べないのですが、父ちゃんが「うまい‼」というので食べてみたら、酸っぱくなくて今まででいちばん美味しかったです。近所のガレージセールでも、美味しそうな手作りピクルスが売られてました。

ウィスコンシン州は、チーズとビールが有名なのです。昔、チーズ工場見学にも行きました。

州内にはキッコーマン社の大きな工場もあります。サッポロビールさんもラクロス市で北米向けビールを作ってるようですが、工場に行けるかいろいろ調べたら、どうやら製造委託してるみたいでした。日本のサイトでもアメリカのサイトでも出ず(ベトナムのプラントは出る)、グーグルマップでも名の違う工場が表示されるのみでした。

他の州の人はウィスコンシンの人のことを、かげで「チーズ・ヘッド」と言います。でも「脳みそがチーズだ」みたいな良くないネガティブ表現なので、使っちゃだめですよ~!


車と同サイズのいす


博物館のすぐ東側、黄色い巨大ないすが目印のお店、ガーデン・パブ&グリルさん。ハンバーガーも美味しかったです。

いまの時期はお客さんは地元の人8割、観光客2割くらいかな?ちなみにこちらのレストランも、冬季は休業です。

この辺に住んでる人たちはだいたいドイツ系とスウェーデン系住民で、隣町の名はストックホルム。


「ドリフト」…… 走り屋?


レストランのすぐ北側のお宅に停まってた車。日本車じゃないのに「ドリフト」の文字が。 運転荒いのかな~?


帰りにミシシッピ川を渡り、ミネソタ州に入った所にある公園で。


ちょい悪オヤジ(いい人そう)2人がピクニックベンチでお茶休憩してて、それぞれの愛車、黄色・白のコルベットに乗って去って行きました。シブい。



長い記事をお読みくださってありがとうございます。 ざりがにサラダ(cookpadユーザー名)より