深夜に起こした絶望

 湧き出た感情が戻っていかない。落ち着いていかない。私はこんなにも睡眠を必要としているのに
 愛情が欲しい。何年も絶望してきたことだった。切望して、得たような気がして、でもそれでは無いと知って、じゃあ欲しいものはどこにあるのか、また探して。そんな繰り返しだった

 1番好きな人の、好きな人やもの。それが私の1番憎いもの。そこに私がいれば、私が一番好きな人の一番好きな人が私なら。それなら、私はきっと愛で満たされていくのに。溜まっていかない私の心、その器は、一体何なら留まるのか。
 これが障害であろうこと、分かっていても。気付くのに相当な時間がかかってしまった。病状は悪化した。薬では良くならないこと、早く気付くべきだった。その事実を、早く見るべきだった。
 私は病気でないんだ、と思った時もあった。また、私の病気は薬がないんだ、と思ったことも。
 そうではなかった。違ったんだ。でももう遅いんだ。私は一体何をしていたのか。心の病は進行すればするほど治らないものになっていく。それが私には知覚出来なかった。聞こえていても、見えていても、それを本当の意味で“わかる”ことが出来なかった。
 もう遅い。私に施せるのはきっと、少しの症状の緩和だけ。もう二度と普通の人間には戻れない。元気ではなくなる。
この現実に気付くのは、今じゃなかった。もっと早くに、この現実を見ておくべきだった。もうダメだ 私はもう もう堕ちていくしかないんだ

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