バンクシー展 天才か反逆者か
所感
先週行った二つの展示会がかなり空いていたから、今日も平日だし空いているだろうと勝手に思っていたら、凄い混雑。行列にならざるを得ない鑑賞でストレスが溜まってあまり楽しめなかったのが残念。人酔いして気分が悪くなってしまった。
会場が広くないことや世界規模の巡回展であることも理由の一つだとは思うけど、バンクシーの集客力に驚かされた。老若男女問わず多くの人が来場していた。アートファンでない、普段美術館に足を運ばない人も多いだろう。バンクシーすごい。
バンクシーについて本当に最低限の知識しかない状態だからわからない箇所が多かった(音声ガイドは人混みに呑まれてひらけなかった)バンクシーの本領って目で見る美しさよりもメッセージ性や遊び心で、それを理解するためには解説が必須だから勿体無いことをしたかも。音声ガイド聞いている人ほとんど居なそうだったけど皆楽しかったのかな。なんて嫌味くさいことを言います。
「天才か反逆者か」
まずこの二項対立で選択肢を縛られることが難しい。これ対義語じゃないし。何の面において天才?何の面において反逆者?私はこれは同じベクトルではないと思うので自分の中で定義づけられなかった。でもタイトルとしてはセンセーショナルで響きが素敵。
アーティスト・スタジオ
私が小学生の頃の今よりもっと服面アーティストだったバンクシーのイメージが強いから、こんな風にスタジオが再現されているのとても興味深かった。画家のアトリエは絵画でも頻出テーマだけど、スプレーが並んでいるのグラフィック・アートならではという感じ。
最近はアーティストのネームバリューで展覧会の集客が決まる時代。個展の方が集客力がいいイメージあるけど、それは書いてある通り人は画家自身についても知りたいから。これって殺人事件の報道の時に被害者・加害者の人生まで掘り下げられて報道される構図と似ているのではないだろうか。バンクシーなんて特にそう。興味を掻き立てられるアーティストだもんね。スタジオ再現は結構面白かったけどもっといい見せ方ないのかなーって思った。結構素通りしている人が多かったように感じたのでもっと部屋みたいに仕切った方が良さそうだった。
ワット・ドゥ・ユー・ゲット・ザ・マン・フー・ハズ・エブリシング
消費主義の項目。随分洒落た皮肉で笑ってしまった。
明日カノの伊織編「洗脳」の最初の文章を思い出した。消費社会は洗脳。
ブラー『シンク・タンク』
マグリット大好きだから恋人たちのオマージュがあるの知らなくて感動した。バンクシーの美術への造詣の深さを知ることができたのはバンクシー展に行って良かったこと。
もう忘れちゃったーばか
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