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自分で自分にマルをつける
タイトルは8〜9年前に勤めていた発達支援センターの発達心理の先生の言葉です。
仕事の合間の何気ない会話の中で、「完璧を求めがちな自分」の話をした時に言われたと思います。(記憶が曖昧笑)
「なんでも良いから振り返った時に自分で自分にマルをつけるんすよ」
マルをつけるとは採点の⚪︎、できたよのマルです。
マルをつけるハードルは低くて良い、たとえそれが今日朝起きれたでも良い。目が覚めただけでも良い。
毎日やらなくても良いし、やらなくても思い出しただけでも⚪︎。×ばかりでもそれに気がついたのだから⚪︎。スモールステップで良い。
完璧を求める人は自分にも他人にも「Best」を求めてしまう。なのでマルをつけるハードルも無意識に高くなり、「できなかった」と落胆してしまいがちだそう。
高い志は素晴らしいことでもあるけど、時に自分も他人も苦しめることにもなる。
「Best」ではなく「Better」に許容範囲を下げてみると良いよ。
このやりとりから数年後。日常の中のやりとりということもありすっかり忘れていた頃に本当に「あかん!」とメンタルどん底状態になったんです。
私としてはかなり珍しく毎日「自分はなんてダメなんだ」と凹んでいたなかで「自分で自分にマルをつける」という言葉をハッと思い出しまして。
「あーーーそういうことーーーー」
と心の底から理解、腑に落ちた感じ。点と点がいきなり線で繋がって伏線回収気味で怖いくらいに笑
難しい話はよく分かりませんが、落ち切った自己肯定を回復するためにはこのマルをつける作業が大切なことなのかなと思いました。どんなに小さなことでもできたことを自分で認めていくことで、次第にできないことや至らない部分も受け入れることができるようになり安定した自己肯定に繋がるのでは…と。
どん底から数年後、件の先生には直接お礼を伝えれことができました!何年も連絡を取っていなかったので「突然なにごと?!」と驚かれたと思いますが、直接感謝を伝えたい民なので「気まずさとか知らんしそんなものはない」精神で不躾ながら連絡をしました笑
「そんな話もしたねぇ」とビールを飲みながら笑い合えたことが嬉しかったなぁ。
自己開示もかなり上手くなったなぁと感じています。「自分で自分にマルをつける」行動だけの功績ではないと思います。
さまざまな経験や出会い、考え方に触れたからだと思うしなにより自分と向き合うことを恐れなかったから。
けれど、
「自分で自分にマルをつける」
この言葉がきっかけのひとつだったことも間違いわないのです。
今日も明日も何年先も私はたくさん自分にマルをつけてあげるんだと思います。