医・食・農（３）
皆様、過ごしやすい季節になりましたが、お元気でしょうか？
気が緩んだ時に体調を崩しやすいので、お気を付けください。
さて、今回は収穫期に因んで「玄米」を取り上げたいと思います。
白米食では得られない重要な成分について語ります。
説明の必要はないかと思いますが、米を収穫して籾殻を外したものが
玄米です。玄米を削って精米すれば、普通の白米になります。
精米時に削られた粉状の滓がいわゆる「米ぬか」であり、「米ぬか」には
極めて重要な成分がたくさん含まれています。
ビタミンB1,B2,B6 糖代謝、脂質代謝、タンパク質代謝に関与。
ビタミンE 抗酸化作用。
葉酸 アミノ酸・核酸の合成。
イノシトール 動脈硬化予防。
γ-アミノ酸 精神安定（腸内受容体経由）。
ミネラル カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、ほか。
これだけでも総合栄養サプリメントのような充実感が漂いますが、
さらに注目すべき有効成分が存在します。
γ-オリザノール 脂質異常改善 自律神経安定。
γ-オリザノールは1954年、米糠から発見された有効成分です。その後、
様々な研究者によって生物への影響がいかなるものか調査されてきた
わけですが、現時点で明言できるエヴィデンスとしては次のような点
が挙げられます。
γ-オリザノールは高脂肪食品への依存度を低下させる。
………………………………………………ということです。揚げ物やラーメンなど、
脂っこい食品が好きで辞められない方は、自然の摂理に従い、血管内に
プラークが生じやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを背負うことは既に
周知の事と思います。
その摂食傾向は脂質への依存が根底にあります。簡単に言えば、脳に
報酬系の癖がついてしまうのです。その癖を解除するのが、米糠層に
含まれる「γ-オリザノール」なのです。
すでに医薬品として承認されているようですが、自然な玄米食の継続に
よって体質改善できれば理想的ですね。✨(^^)✨