肩鎖関節を極める【解剖学・運動学・筋トレで活躍する場面】
こんにちは!キクティーです!
今回は「肩鎖関節」についてお話していきます!
基礎的な解剖&運動学について話した後、最後は筋トレで役立つ場面&それを踏まえた上で肩鎖関節の動きを改善する方法をご紹介していきます!
肩鎖関節の解剖学【骨・靭帯・筋肉】
肩鎖関節は「肩甲骨」と「鎖骨」で形成されている関節です。
肩甲骨の端っこである「肩峰」と「鎖骨」の外側端が関節になっています。
関節面はほぼ平らでなので「平面関節」と呼ばれます。
【肩鎖関節周囲の筋】
肩鎖関節の周囲には
・僧帽筋(上部・中部)
・三角筋(前部・中部)
が付着しています。
肩鎖関節の上方は三角筋と僧帽筋の付着により、安定性を高めています。
【肩鎖関節周囲の靭帯】
肩鎖関節は
・肩鎖靱帯(上・下肩鎖関節包靭帯)
・烏口肩峰靱帯
・烏口鎖骨靱帯(菱形靭帯・円錐靱帯)
の3つの靭帯により、強力に補強されています。
強固に固定されている分、動きが少ない関節です。
では次に、肩鎖関節の運動(運動学)について解説していきます。
肩鎖関節の運動学
先程述べた通り肩鎖関節は小さな動きしかもたないと言われています。
しかし、腕を上げるときに全体の1割ほどは動きを担っていると言われているので、肩鎖関節が上手く機能しないと肩の動きが悪くなります。
肩鎖関節が関わる運動は上方回旋・下方回旋・後傾・前傾・内旋・外旋です。
【上方回旋・下方回旋】
上方回旋・下方回旋とは下図のような動きです。
上方回旋は上肢最大挙上時(腕を一番上まで上げた時)には30°まで可能であり、下方回旋は17°まで可能です。
肩鎖関節での上方回旋は上肢挙上もしくは外転(横に挙げる)に付随して生じ、下方回旋は肩関節内転もしくは伸展に伴って生じます。
ここの動きが出ないと、腕の動きも悪くなるということですね!
【前傾・後傾】
前傾・後傾の動きは次のような感じです。
前傾時、肩峰は前方へ傾き、肩甲骨の下端は後方へ傾きます。
この傾斜運動は肩関節の運動中、関節窩と上腕骨頭の位置を適切に保ち、胸郭と肩甲骨が接触することを可能にしています。
前後傾の通常の可動域は約20°ですが、肩関節の最大運動時は40°まで 拡大します。
やはり、肩の運動時に活躍してますね。
【内旋・外旋】
内旋・外旋は次のような動きです。
この運動は鎖骨の軸を中心に生じます。
内旋中に関節窩は前内側へ動きながら、内側縁は胸郭から離れる方向へ動く。
この運動面が胸部の弩曲した水平面との接触を保っています。
はい、以上が肩鎖関節の運動学になります。
ぶっちゃけよくわからないですよね。笑
ですが
「肩鎖関節は大きな動きをしないけど、ちょっと動いて肩関節の運動を補助してる!」
ということだけ覚えといてください!これだけでいいです(笑)
肩鎖関節が筋トレで役立つ場面
さぁこっからが本題です。
「筋トレでどのように役立つのか」を話した後「動きを良くするための方法」についても解説していきます。
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